多くのメーカーからサックス用に、多種多様なサウンド改造アクセサリーが販売されています。
個性溢れるデザインのリガチャー、マウスピースとネックの振動を金属片で橋渡しする「リーフレック」、多様な材質のネックジョイント・スクリュー、またネックジョイントの隙間に塗る特殊音響オイル「ナノリキッド」なんて製品もあります。
ベルと二番管をつなぐベルステー(支柱)用スクリューを、特殊合金製のネジに交換することで音質改善を図る製品もあります。どの製品も特殊な合金を使っていたり、先進のデザインや精密な加工がされていたりして、総じてそこそこの値段がします。
この種のアクセサリーの沼にはまると、お財布からどんどんお金が無くなっていきます。サウンド改造アクセサリーは、リードと並んで、「サックスを吹くには金がかかる」と言われる所以のひとつです。
そんなサックスのサウンド改造ですが、お金のほとんど掛からない、DIY(ディーアイワイ)でおこなう、奏者の間で語り継がれている手法が沢山有ります。そんなサウンド改造DIYをいくつか紹介しましょう。
かなり昔に流行ったのが、ネックに釣り用の鉛シートを巻き付ける、「ネックの重量化」です。釣具屋さんで、微調整が出来る釣り用のおもりとして売っている、幅数センチのシート状になった鉛を、ネックの先端付近に巻き付けるという改造です。
好きな量を巻き付け、上から紐や糸を巻き付けて固定します。吹奏感やサウンドに重量感が付加される、という「噂(うわさ)」です。効果の実感はひとによって違うでしょうが、ネック先端近くの重量追加や振動抑制は、かなりサックスのサウンドに影響するはずです。
ネックスクリューを市販の音質改善スクリューに変える代わりに、スクリューとネジ受けの間にスペーサーを挟む、という改造もあります。スクリューの径より大きい内径のパイプを切ったり、市販のスペーサーを挟むのも簡単ですが、手芸店などで銀や銅の厚板を入手し、ドリルで穴を開けてスペーサーにする、という上級テクニックも決して難しくはありません。
希望のサウンドを見つけるには試行錯誤が必要ですが、とにかく「安く」ネックスクリューによる音質改造が可能です。
マウスピースでも簡単DIY改造は色々あります。かなり昔から愛好者が多いのが、リガチャーの代わりにインシュロック(結束バンド)を使うものです。配線を束ねるときなどに使うインシュロックは、究極の軽量リガチャーといえます。
リガチャーの質量(重さ)は、吹奏感やサウンドに大きく影響を与えますので、「リードを留めるだけ」に特化したインシュロック・リガチャーは、吹奏感やサウンドをシンプルにしてくれます。そこからサウンド改造の方向性を考え直すのも良し、そのまま使い続けるのも良しです。
またマウスピースのシャンク部分に、太めの銅線を巻くのもファンが多いようです。こちらはインシュロックとは逆に、マウスピースに重量を付加して振動を抑え、まとまった暗めのサウンドに持っていくことが出来ます。
無責任なようですが、どんなに簡単な改造も「自己責任」でお願いします。でも、サックス吹きって、こういう改造、何故か好きなんですよね。(笑)
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