年末年始は、サックス置き忘れの季節です。お酒を飲む方々には忘年会、納会、新年会と、「いい気持ち」になる機会が増え、そうでない方々でも何かと忙しく、そんな一日の終わりに電車で座ったら、「つい、うとうと」というのが多くなリます。そしてやっちゃうのが、「サックスの置忘れ」です。
駅を乗り過ごしそうになり慌てて降りたら、網棚にサックスを置き忘れた、というやつです。すぐに駅員さんに相談すれば、「終点で回収するよう指示を出しておきます。」、というのが定番ですが、発見・回収できる場合もあれば、そうでない場合もあります。最悪の「私のサックスは、どこに?」状態です。
サックスを持って電車に乗った場合、「自分は座って、サックスは網棚へ」は非常に危険です。置き忘れの危険はもちろんですが、明らかに高価なものが入っていることが「見え見え」の楽器ケースは、良からぬことを考える人の、恰好の餌食になり易いのです。
満員電車から人混みが出ていく際に、どこかから手が出て来て、気が付かぬ間に、さっと網棚のサックスを持って行ってしまうかもしれません。もし持ち主が置き忘れて下車してしまったら、あたかも自分のモノのように持ち去ってしまうでしょう。
サックスを持って電車で座ったら、必ずサックスは膝の上か足の間に置きましょう。居眠りして倒したり、膝から落とすのを避けるため、ケースのストラップを腕に巻き付けたり、肩に通しておくのも良いでしょう。
とにかく肌身離さず、が原則です。バリトンやテナー奏者のなかには、「膝に挟む」のを嫌い、車両が空いていてもあえて座らず、壁際に立って楽器を立て掛け、ケースストラップを腕に絡めて支える方も多いようです。
置き忘れたサックスが自分の元に戻らなかった場合は、これは置き引きの類の「盗難」となります。すぐに被害届を警察に提出しましょう。被害届を提出するときは、楽器のモデル名、購入価格、特徴(傷、ケースのステッカーなど)、シリアルナンバー、保証書のコピー等、客観的な証明となるようなものを提出してください。写真があると更に良いでしょう。
また多くの楽器販売店が、盗難にあった楽器の情報を受け付け、ネットでリストを公開しています。このリストへの掲載依頼の際には、盗難届が出ていることが必須となります。
近年、有力な助けになるのがソーシャルメディアです。Facebook、X(旧Twitter)、ブログなどに楽器の盗難に遭ったことを書き込みましょう。こうした書き込みがきっかけとなり、オークションや中古楽器店で販売されていることが判明するケースも増えているようです。音楽の仲間たちは、真剣に楽器を探すのに協力してくれるはずです。
盗難にあった楽器を転売させないためには、売り先になりそうなお店などに知らせを送るのも効果的です。楽器店はそのような情報は真摯に対応してくれます。送り先は、楽器店、楽器の小売店組合、質屋組合、リサイクルショップなど、犯人が出没しそうなところに送りましょう。
盗品転売の場所になり易い、オークションサイトやフリマサイトのチェックも重要です。似たサックスがあれば、シリアルや特徴を問い合わせたりしましょう。確たる証拠があれば、警察やサイト運営者も動いてくれます。
自分のサックスは「唯一無二」です。同じモデルのサックス、似たサックスでは代替えは効きません。とにかく、「肌身離さず」が重要です。
——————————————————————————————–
⇒『 AIZENより クリスマスキャンペーン 返品保証30日+豪華3大特典付き』
⇒『AIZENお客様の声キャンペーン!』
この記事へのコメントはありません。