サックス 本体

ヴェノーヴァはサックス?

2017年8月、サックスと同じシングルリード型マウスピースを発音部に持ち、サックスとほぼ同じ運指で演奏できる、カジュアル管楽器「ヴェノーヴァ(Venova)YVS-100」が老舗楽器メーカー、ヤマハから発売されました。
リコーダーのようなやさしい指使いやメンテナンスのし易さによって気軽に始められ、なおかつサックスのような表情豊かな演奏を楽しめるこの新しい楽器は、多くの楽器ファンの心を掴み、初年度で年間3万5千本を売り上げる大ヒット商品となりました。
その後2019年にはアルト音域のYVS-120、2021年にはテナー音域のYVS-140が発売され、今ではソプラノ、アルト、テナーの3種類の合奏が楽しめるようになりました。そんなサックス激似の管楽器、ヴェノーヴァに迫ってみましょう。

ヴェノーヴァには、円筒管を分岐させた「分岐管構造」と「蛇行形状」による、独自の構造とデザインが採用されています。最大の特徴である「分岐管構造」は、1993 年発売の画期的な管楽器シミュレーションシンセサイザー「VL1」に搭載された、デジタル信号処理によるバーチャル・アコースティック音源に用いられた「分岐管理論」を応用し、管体構造に具現化したものです。
この「分岐管構造」によって、サックス等の円錐形管楽器の音響特性を、円筒管で実現することが可能となり、コンパクトなボディサイズでも、広がりのある音色を奏でることが可能となっています。
また管体を蛇行させることで音孔の間を狭め、指で塞ぎ易くし、キーの少ないシンプルな構造が実現されています。このヴェノーヴァの斬新で美しいデザインは、Red Dot Award、iF Design Award、IDEA 2023、Design for Asia等、世界のデザイン賞を総なめにしています。

管楽器初心者でも演奏し易い、リコーダーに似たやさしい指づかいを実現し、マウスピースとリードを用いて発音する、木管楽器ならではの本格的な吹き応えを持ち、2 オクターブの広い音域は、管楽器初心者だけでなく、楽器経験者も満足することが出来ます。ABS樹脂製のため軽量で耐久性に優れ、水洗いも可能で、取り扱いやメンテナンスが容易なため、どこへでも気軽に持ち出せ、アウトドアやカジュアルなセッションなど、さまざまな場面で手軽に演奏を楽しむことが出来ます。
YVS-100((ソプラノ)ヴェノーヴァ)はC調、YVS-120(アルトヴェノーヴァ)はF調、YVS-140(テナーヴェノーヴァ)はC調でソプラノのオクターブ上というキーで、それぞれ2オクターブの音域を持っており、まさにソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックスの、3種類のサックスの音域とキーの関係とそっくりになっています。
ソプラノはきらびやかで硬質なサウンド、アルトは滑らかで優しく、テナーはまろやかで重厚な音色を持っており、これもサックスとそっくりです。マウスピースはなんと、ソプラノ、アルト、テナーのマウスピースがそれぞれそのまま使えます。
ヴェノーヴァ・アンバサダーのプロ奏者達の演奏や、多くのサックス奏者がネットに上げている演奏動画のサウンドは、まさにサックスの豊かな表現力を持った楽器の演奏となっています。YVS-100で約1万円、YVS-120で約1万8千円、YVS-140で約2万6千円(各々ネット調べ)です。
サックス奏者としては、「買い」の簡易版サックスではないでしょうか。

 

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