ご存知、メトロノームは音楽を演奏するものにとって、絶対、絶対、絶対の必需品です。ひとりで何種類ものメトロノームを持っている方も、決して珍しくはありません。
自宅練習用の大きな機械式メトロノーム、携帯用の小型機械式、スマホのアプリ、チューナー兼用の電池式専用機、イヤホン一体型の超小型機、このくらいは誰でも(?)持ってますよね。今日はこの、メトロノームの使い方について考えてみましょう。
誰が何と言おうと(言って無いですが)、練習に一番適している最高のメトロノームは、高さ20センチほどの三角柱状の、昔ながらの機械式メトロノームです。ゼンマイで動く金属の振り子の下におもりが付き、スライダーでテンポを調整します。振り子は指定のテンポで左右に揺れ、頂点に来た時に「コン」と音がします。
どうしてこれが「最高」なのかというと、「1拍の経過が目で追え、感じられる」からです。拍の頭を完璧なタイミングで発音するためには、その前の経過時間を感じることが重要です。大きな振り子はゆったりと拍の間を動いてくれ、目で追うことで体感とシンクロすることが出来ます。フレーズを練習する際、拍頭に至る空間をゆったりと感じることが出来る、大型メトロノームを使った練習は、とても効率が良い練習になります。
メトロノームを使った練習を録音すると、自分の音の出だしと「コン」が微妙にずれていることがあります。確認と練習を繰り返すと、振り子のどの角度で自分は音を出すアクションを始めるべきなのかが見えてきます。このズレを身体に覚え込ませれば、突っ込み癖やモタリ癖を克服できます。
携帯用の機械式メトロノームや、スマホアプリ、専用機器でも視覚確認が出来るものは多いですが、やっぱり「大きい動き」のほうが、タイミングが細かく感じられます。
メトロノームの「コン」は出来る限り短いことが望まれます。拍の頭は「点」であり「長さ」はありません。音楽表現の大前提は、この点を自分でコントロールすることです。溜める、突っ込むは短い「コン」の指標で練習することが出来ます。
メトロノームアプリにありがちな、「プー、プー」のビート音はコントロールを曖昧にしてしまいます。また機械式、電子式にかかわらず、多くのメトロノームには拍子(一小節の拍数)を示せる「打鈴音」機能が付いています。拍子のあるフレーズ練習には、打鈴音を有効に使いましょう。
大きなメトロノームが「最高」とは言いましたが、自宅に練習環境が無い場合は、あのでっかい三角柱を持ち歩くことは少々面倒です。利便性を追求すると、小型のチューナー兼用機器やスマホアプリが主流でしょう。
そういったメトロノームでも、なるべく「視覚的に見易い」ものを選びましょう。液晶表示で振り子の動きを再現しているものの中には、微妙に表示の動きと音がズレているものも少なくないので、購入時には注意してください。
またメトロノームアプリの中には、いくつものテンポがメモリー出来、そのメモリーに曲名等の名前が付けられるようになっているものがあります。練習やステージで、演奏する曲のテンポをカウント出しするコンマスやバンドリーダーには、涙物のうれしい機能です。
——————————————————————————————–
⇒『 AIZENより 七夕キャンペーン♪ 返品保証30日+豪華3大特典付き』
⇒『AIZENお客様の声キャンペーン!』
この記事へのコメントはありません。