あなたのサックスは、どのブランドのサックスですか?サックスのブランドは数多くあります。いわゆるサックス3大メーカー、セルマー、ヤマハ、ヤナギサワの他にも、個性溢れる高性能なサックスを作っているメーカーが世界中にあります。
今回はサックスのメーカー、ブランドについてお話ししましょう。
3大メーカーならずとも、サックス奏者達から高い評価を得ているサックスメーカーは多々あります。
現代アメリカンサックスの雄(ゆう)、キャノンボールは、生産は台湾でおこなわれていますが、設計、彫刻、検査、調整、出荷はユタ州のソルトレイクの本社でおこなわれています。アメリカンサックスと言えばCONNが有名ですが、現在ではConn Selmer社としてCONN、BACH、King、HOLTON等の金管楽器、Selmer、Armstrong、Leblanc、等の木管楽器を製造または販売しています。
高性能とリーズナブルな価格を両立させ、欧米で絶大な人気を誇る台湾のメーカー、P. Mouriat(P. モーリア)はサックスのみならず、フルート、クラリネット、トランペットも製造しています。
ドイツの老舗、ユリウス・カイルベルトも忘れちゃいけませんね。個性的なサウンドとルックスを持つ「SX90R Shadow」は、常に高い人気を誇っています。
クラリネットで有名なフランスのビュッフェ・クランポンは、伝説のヴィンテージサックス、「スーパー・ダイナクション」、「S1シリーズ」のスピリットを継承する、モデル名を日本語の「先祖」に由来するという、「Senzoシリーズ」を有し、クラッシック界で絶賛されています。
100年の伝統を持つイタリアの老舗、ランポーネ・カッツァーニ社のジャズ向けサックスシリーズ、「R1 Jazz」も、ハンドメイドを謳う素晴らしいサックスです。
日本国内では、ヤマハとヤナギサワに負けじとばかりに、楽器販売店系のサックスブランドにも人気があります。下倉楽器のマルカート、中島楽器のカドソン、NAKAJIMA、グローバルのIO(イオ)、野中貿易のアンティグア等も良いサックスを揃えています(一部は販売終了)。いずれも販売店のプロデュースのもと、海外の管楽器工場で生産し、ち密な生産管理の下で製造したサックスです。
サックスは多様な生産技術を必要とする「工業製品」なので、自社ブランドを持たないメーカー、専用部品のメーカーが世界中にあり、このような生産販売方法が可能なのです。
またブランドを持ったメーカーが他社から依頼を受け、他ブランドの名を冠した製品を作ることを「ステンシル」と言います。まったく「あのサックス」なのに、刻印されてる名前が違う、というサックスです。ヴィンテージ時代のサックスに多く見られるようです。
現代のサックス製造において、中国と台湾の「サックス製造産業」は重要な役割を占めています。
台湾の台中県、后里(ホウリー)にはサックス村とも呼ばれる製造業構造があり、かつては世界のサックスの3本に1本はここ后里で作られていたとも言われています。台湾のサックス製造の先駆者、張連昌(シャン・リェンシェン)氏の業績をまとめた「張連昌サクソフォン博物館」は有名です。
中国山東省の楽器産業も躍進を続けています。中国の楽器製産業の特徴は、金管楽器や木管楽器というより、弦楽器、打楽器、周辺製品等の「楽器全て」を生産し、世界中に出荷しています。そう、皆さんご存知のネットの超安価楽器達です。しかし高い技術と経験で、高性能な高価格帯の楽器も作っているので、決して侮ることは出来ません。
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