サックスには多くの種類があります。一般的な楽器屋さんに並んでいる4大サックス、アルト、テナー、バリトン、ソプラノに加え、ちょっとレアなソプラニーノ、バス、また特殊サックスの部類に入るソプリロ、ストレートアルト、チューバックス、サクセロ等を入れたら、かなりの種類になります。
各々のサックスには、それぞれ独自の個性や表現力があり、それぞれのサックスの奏者はその独特な世界を堪能しています。今日はそんな数多くのサックスの中から、「バスサックス」に焦点を当て、その魅力ある世界をご紹介しましょう。
バスサックスはかなりレアなサックスでしたが、缶チューハイのTVコマーシャルで、さかな博士の「さかなクン」が、東京スカパラダイスオーケストラとセッションする映像が流れたことで一躍有名になりました。テナーサックスのオクターブ下、B♭のサックスで、バリトンよりも管体が長く、ネック近くの管の曲げがかなり長いのが特徴です。
低音系管楽器は、ペグを床に着け、「床に立てて楽器を吹く」ケースが多く、バスサックスも「ペグ吹き」と「ストラップ吊り吹き」が選べる楽器ですが、ギリギリ、ストラップで下げて吹ける重量のようです。実際TVCMのさかなクンも、バスサックスをストラップで首から下げて、動き回りながら吹いていました。ちなみにさかなクンのバスサックスは自前の楽器で、ビード管満載のスカのフレーズを見事に吹きこなしていました。
「超」低音系楽器では、サックスでもバスより低い「コントラバスサックス(またの名をチューバックス)」があり、フルートでも4の字形状で立って吹く「コントラバスフルート」や、金管では身体に巻き付けて吹く「スーザフォン」、クラリネットでは「コントラバスクラリネット」などがあります。
かつては低音楽器にありがちな、「ボッ、ボッ、ボッ」的なカウンターベースフレーズの役割が多かったようですが、近年では奏者の技量やアレンジのニーズも変わり、バリバリの主旋律を担当することも多いようです。
近年の吹奏楽にはバスサックスが指定されているアレンジも少なくないようですし、東京ディズニーランド内でサックスを演奏しながら園内を回っている、TDL Sax Fiveというバンドにもバスサックスが入っています。
超低音楽器は非常に息が必要ですし、何よりも高価なので、個人所有はなかなか難しいようです。セルマーのスーパーアクション80 シリーズ2のバスサックスは、ゴールドラッカー彫刻入りモデルで458万円の希望小売価格です。かなり良い車が買えますね。リードもバンドーレンのトラディショナル5枚入りで税込みほぼ1万円です。
楽器奏者の中には、「何故、その楽器を選んだの?」というプレーヤーが少なからず存在しますが、持ち替えのケースがあるとはいえ、バスサックスもかなりマニアックな楽器です。
さかなクンは、「地声が甲高いので、超低音のバスサックスに魅かれた」そうです。さかなクンが楽器に出会うきっかけとなった、中学の吹奏楽部への入部は、「吹奏楽部」と「水槽学部」を間違えたから、というのは有名な話ですね。高校時代も吹奏楽部に所属し、バスクラを担当していたそうです。バスサックス、吹いてみたくないですか?
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