数ある楽器のなかで、サックスはその楽器に付随するアクセサリーの種類が、ダントツに多いことで有名です。楽器本体のオプションパーツ、音質改善(?)部品、お手入れグッズ、ケース、演奏補助グッズ等々、星の数ほどあると言っても過言ではないでしょう。
リードが消耗品であることに加え、こんなにアクセサリー類が多いことで、「サックスは金食い虫」などと呼ばれることもあります。さあ、サックスアクセサリーのディープな世界を覗いてみましょう。
サックス奏者が楽器以外に一番お金をかけるのが、音質改良系パーツでしょうか。特殊金属や特殊メッキのカスタムネック、銀やらチタンやらのネックスクリュー、交換用サムレスト、サムフック。マウスピースとネックの間に金属板を渡し、振動を直に繋ぐ、「リーフレック」なんてアクセサリーも流行っています。
ネックとネックレシーバーの接点に塗ることで振動の伝達効率を向上させ、サックスの音質を改善するという「ナノリキッド」というB.AIR社のオイル系グッズもあります。マウスピースのリガチャー等も音質改善グッズのひとつと考えると、それはまあ沢山の選択肢になります。
音質系のアクセサリーは比較的高価なものが多く、奏者がその採用を満足していても、他人に、「聴いてて差が分からない」なんて言われて、かなりがっくりすることもままあります。音質改良系パーツは、ある意味、やばい薬系的なものなのかもしれません。
音質に関係しない、というか、音質への影響を謳っていないオプションパーツも数多くあります。パームキーの高さを補助する、「パームキーライザー」、演奏姿勢を楽にする各種のストラップ、交換用指貝、装飾用ストーン、マウスピースに貼るマウスピースパッチ、木製とかのジョイントキャップ、移動時にパッドを閉じるキークランプ、等々、色々あります。
そしてこれらを「お手入れ系」や「あると便利系」にまで幅を広げると、楽器を拭くマイクロファイバークロス、磨くポリッシュ、スワブ、パッド吸水ペーパー、コルクグリス、パッドの機能と寿命を助ける液体「パッドガード」、リードの先端を切るリードカッター、「リードギーク」や「リードリサーフェサー」等のリード調整グッズ、リードケース、サックススタンド、ケースに入れる湿度調整シートなど、沢山あります。
自分用のグッズを自作するサックス奏者も少なくありません。自作とは言えないかもしれませんが、100均のポーチやボックスにマウスピースやお手入れ用品を格納すれば、まあそれも自作サックスグッズでしょう。器用なひとはマウスピースポーチやネックポーチを、自分でデザインし、ミシンで縫製して作ってしまうようです。最近フリマサイトでよく見かけます。
色々なサックスアクセサリーを知ったり、試したり、愛用したりするのは、サックス奏者の大きな楽しみの一つであり、特権であるのは間違いありません。だってこんなにアクセサリーの種類がある楽器は、決して他には無いのですから。お財布と相談しながら、大いに楽しみましょう。
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