サックスという楽器は、かなり複雑なメカニズムを持っています。一般的なアルトサックスで約600点の部品から構成されています。その膨大な数の部品が、ひとつひとつ各々の役割を果たし、私たちサックス奏者の演奏をサポートしてくれています。また数多くのサックス関連アクセサリーも販売されています。サックスやアクセサリーを細かく解剖し、それぞれの部品の役割を探ってみましょう。今回のテーマは「チューナー」です。
今やサックス奏者のほとんどが、チューナー(正式呼称はチューニング・メーターで、弦楽器の糸巻き機構と混同しないためだそうです)を1台以上持っているでしょう。
バンド全員でピアノや特定の楽器に音程を合わせる場合は、その楽器に音を出してもらってチューニングすることも多いですが、その楽器のAをチューナーで測定し、「今日のAは440Hzでーす!」なんて号令で、各人が自分のチューナーを使ってチューニングする場合も少なくありません。演奏中もチューナーを楽器に取り付けたままにし、演奏時の音程の確認をしている奏者も多いようです。
今や「チューナー」は、楽器奏者には無くてはならない必需品でしょう。
チューナーとは、楽器の音を所定の音程に合わせる道具です。音程はヘルツ(Hz)という記号で表し、通常A=440~442Hz」に合わせてチューニングをします。チューナーによるチューニングは、調整したい音を実際に吹き、チューナーの針が真ん中に合うまで、マウスピースを抜き差しする方法が一般的です。
ほかの楽器とのハーモニーや演奏する和音によって出したい音が異なる場合は、その音程を基準値にして調整します。
管楽器用チューナーは大別して、独立した箱型もしくはカード型のボックスタイプと、楽器に直接取り付けるクリップタイプに分かれます。ボックス型には収音用のマイクが内蔵されているのが普通ですが、楽器に直接、有線または無線で取り付ける、「クリップマイク」が付属している機種もあります。
チューニングするためのメーター表示は、各機種によって様々な形式があり、針等の表示が中心を軸に振れるものや、帯状のインジケーターで音程の上下を表記するものもあったりします。
ギター用のチューナーにも、ほぼ同様のチューナーが販売されていますが、弦楽器の弦の音程は糸巻きを回さなければ安定していることと、ターゲットの音程が決まっているため、管楽器用のチューナーとは設計方針が全く異なります。
管楽器は吹いている音が不安定にぶれるので、管楽器用のチューナーはそれに対応できる測定方法になっています。ギター用のチューナーには、管楽器のチューニングがし難いものもありますのでご注意を。
チューナーは楽器のチューニングだけでなく、音程の癖を直す練習の際にも有効です。自分が吹いた音の揺れやピッチを測ることで、自分の音程の癖を把握でき、正確な音を出す練習になります。
チューニングが済んだ状態で、目をつぶって「その音」を吹きます。これだ、と思うところで目を開けてチューナーの表示を見ます。多くの場合やや高かったり、やや低い音程になっています。それが自分の「音程の癖」です。練習に取り入れれば、自分の音程を改善させることが出来るので、お勧めのチューナー利用法です。
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