5月25日、最新のデジタルサックスYDS-120がヤマハから発売されました。
2020年に発売された同社のデジタルサックスYDS-150の低価格版の位置付けですが、ほとんどの機能はYDS-150と同様の性能を持ち、小さく、軽くなった、超魅力的なニューフェースです。そのYDS-120の機能と概要を紹介しましょう。
2019年から始まったコロナ禍で、多くのひとが家に籠らざるを得なかったとき、2020年にヤマハが発売したデジタルサックスYDS-150は、小さな音量で、もしくはまったく外に音を出さずにサックスを練習出来る「サイレントサックス」として、爆発的な人気を得ました。オーダーに対して生産が追い付かず、数か月もの入荷待ちとなることが多く、買いたくても買えない状態が長く続いたほどです。
そんな大人気のYDS-150でしたが、ネガティブな評価も無い訳ではありませんでした。デジタルで発生させた音を、本体内の音響構造で「楽器として響かせる」というヤマハ独自の製品コンセプトから、「デジタルなのにアナログ感が強い」とか、「ベルが邪魔」、「不必要に大きく重い」等の製品コンセプト自身への批判や、「リップベント機能が無いのは信じられない」や「オクターブキーが一つとは音域が狭過ぎる」等の、ウインドシンセとしての機能の辛口評価もありました。
実際、他社の多くのウインドシンセがタッチセンサーキーやローラーオクターブキー等の、デジタルならではの表現力を重視しているのに対し、ヤマハのYDS-150は、サックスに近づけることにこだわった、非常に独自感の強い存在でした。
そしてYDS-150の発売から3年、ついに後継機YDS-120が発売されました。本体内蔵のスピーカーで発音し、内部の音響構造で「鳴らす」という機構は踏襲していますが、YDS-150のブラス製ベルは、プラスチック製の小さなベルに変更され、全長は699mmから567mmと大幅に短縮され、重量も1,000gから810gと軽量化されています。
コントローラーの構成やキー配列は、YDS-150とYDS-120はまったく同じで、吹き込んだ息をブレスセンサーで感知して音を出し、リップベントコントロールは無しというところも同じです。テーブルキーにローラーが無い、というところも残念ながら踏襲されています。
発音にAWMサンプリング音源を採用し、プリセット音色73音色でそのうち56音色はサックス音色、というサックスサウンド重視のスタイルもそのままで、ヘッドホンやスピーカーを使った時に反映されるエフェクト10種も同一です。
YDS-150はBluetoothでMIDIコントローラーとして外部音源にワイヤレス接続できましたが、YDS-120はBluetooth機能がないため、有線でUSB接続してMIDI外部音源を鳴らすことが出来ます。YDS-150にはリードやリガチャーが付いているサックスと同じマウスピースを使用したのに対し、YDS-120はリコーダーのような形になりました。細かいところですが、YDS-150には専用ケースやネックストラップも付属していましたが、YDS-120にはそのいずれも付属しません。
価格はYDS-150の税込95,700円に対し、YDS-120は税込59,400円です。コストをかなりそぎ落としたYDS-120、かなり魅力的じゃないですか。
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