30年以上の長きに渡り、世界のクラッシックサックス界の最前線を走り続け、もはや生ける伝説とも呼ばれる巨匠、クロード・ドゥラングル(Claude Delangle)は、1957年、フランスのリヨンに生まれました。パリ国立高等音楽院、いわゆる「コンセルバトワール」で学び、1978年には由緒あるギャップ国際サクソフォンコンクールで最高位(一位なし二位)を受賞しました。
その後またたく間にクラシックと現代音楽の両分野で世界的な名匠としての評判をうち立て、1988年、31歳にしてパリ国立高等音楽院サクソフォン科教授を勤めています。またフランスギャップ市の欧州サクソフォン大学の共同創始者であり、1988年から同大学芸術監督を勤めています。フランス芸術文化勲章受勲、フランスサクソフォン協会及び国際サクソフォン委員会の会長を務める等、ドゥラングルの活躍は留まるところを知りません。
パリ・エコール・ノルマル音楽院教授であり妻であるピアニスト、オディール・ドゥラングルと「デュオ・ドゥラングル」として40年以上活動を続けおり、世界各国で息の合った演奏を披露しています。
あるインタビューで彼は、「私にとってクラシック音楽の伝統を伝えてくということは、「伝統を永続的に現代化しなおす行為」です。私の興味は過去から受け継いだ色々な伝統や財産等、それらの伝えられたことを常に新しくしていくことです。」と答えています。彼が常にあらゆる面で最先端でいるのは、こういった考え故なのかもしれません。
1989年よりサックスメーカーであるパリ・セルマー社のアドバイザーに就任し、同社の製品開発に貢献しています。サックス界に新風を吹かせた、有名なSeries IIIの開発や、近年では彼のシグネチャーモデルマウスピース、「クロード・ドゥラングル」の設計に深くかかわっています。
マウスピース「クロード・ドゥラングル」は、アドルフ・サックスの使用していたマウスピースの特徴である金属リングとカットデザインを採用し、セルマー社が名器「Conceptシリーズ」の開発で培ったノウハウを基にして、「エボナイトと金属のハイブリッド」マウスピースとして完成させました。金メッキが施された金属リングがボア全体を覆い、音の遠達性が増強され、より緻密で豊かなサウンドが得られるとのことです。
ドゥラングルのアルトサックスはもちろんセルマーのSerie III。前モデルのSA80 Serie IIに較べて随所に斬新な新技術に溢れ、セルマーの歴代モデルの中で「革命児」とも称されるモデルです。マウスピースはバンドレンのA17から、自身のシグネチャーモデル「クロード・ドゥラングル」に乗り換えています。
ドュラングルのサックスサウンドは、繊細なのに音色の輪郭が太いという、相反するサウンドカラーを自由自在に操る、マジックのような音色です。現存するサックス奏者の中では、最も表情が豊かで、美しい音色のサックスの音を持った、唯一無二のサックス奏者と言えるでしょう。
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