新型コロナの蔓延で音楽活動が制限される中、室内でもまったく音を出さずに、イヤホンで聞きながら演奏できる電子サックスが好評です。各社が多岐に渡るモデルを販売していますが、その中でも最もリーズナブルな価格で購入できる、AKAI Proffesional社のEWI USBを紹介しましょう。
ほぼ三万円台で入手可能なEWI USBは、スタイナーホーン直系のElectronic Wind Instrument(エレクトロニック・ウインド・インストルメント)です。タッチセンス式のキーは触れるだけでキーを押した状態になるので、初めは戸惑うサックス奏者も多いようですが、慣れれば難なく素早いフィンガリングが可能になります。
運指パターンは、サックス、EWI、フルート、オーボエ、EVI(トランペット)の5種類が選択出来ます。ブレスセンサー、リップセンサー、タッチセンサーなどにより、音程のアップダウン(ベンド)、音量の強弱、ビブラート、タンギング奏法もスムーズにおこなえ、管楽器独特の表情豊かな演奏が可能です。
EWI USBだけで音を出すことは出来ませんが、製品にはEWI専用に開発された82音色を持つ音源モジュール、「ARIA」が同梱されているので、このソフトウェアをインストールし、PCにEWI USBをUSB接続するだけで演奏を楽しむことが出来ます。
iPad等のタブレットPCやスマホに接続する場合は、電源供給機能付きのUSBハブを介しておこない、「Garageband」、「Sampletank」、「KORG Gadget 2 Le」等のフリー音源アプリで音を出すことが出来ます。
PCでCubase等のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトを使用している場合は、それらを音源として使用したり、EWI用のフリーVSTプラグイン、「IFW」をダウンロードして、T-SQUAREばりのEWIサウンドを楽しむことも出来ます。EWI USBは管楽器型のMIDIコントローラーですので、つなぐ音源に応じて無限の音色で演奏することが出来ます。
EWI USBの演奏のコツは、まずタンギングです。はっきりと細かくタンギングすることで、どんな音色でも生の楽器のようなアタック感を付けることが出来ます。
実際のサックスと違って、息はそんなに入りませんので、ある程度の息のスピードで音量はコントロールできます。サックス吹きにとっては、息が余って少し苦しいぐらいかもしれません。
リップセンサーやタッチセンサーによるベントやビブラートのかかり具合は、音源ソフト側の設定でおこないます。設定とテストを繰り返し、自分の感覚に合ったパラメータを見つけ出してください。
楽器を鳴らすだけでは面白くありません。伴奏付きで、演奏の練習もしたいですよね。ネットで探せば数千円で買える、「ミニオーディオミキサー」(小型の入力2~4チャンネル、ヘッドフォン出力付きのアクティブミキサー)を使えば、複数のタブレットやPCからの音をミックスして聴くことが出来ます。
iPadの「iReal Pro」で伴奏を流し、PCからのEWI USBの音をミックスして、ヘッドフォンで聞きながら演奏する。どうですか、楽しく自宅で籠れそうですよね。
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