日本のフュージョン界を開拓し、けん引してきた歴史的インストルメンタルバンド、T-SQUARE(ティースクェア)の3代目フロントホーンとして音楽界に名を馳せ、スクェア退団後もフュージョンやポップス、ジャズのジャンルで活躍を続けている、日本を代表するサックス&ウインドシンセプレーヤー、宮崎隆睦(みやざきたかひろ)は、1969年5月23日、兵庫県神戸市須磨区に生まれました。
私立甲南中学校入学後、13歳のときからサックスを始め、16歳のときには地元のジャズクラブなどで演奏していました。甲南大学経営学部を卒業した後、1992年9月渡米し、ボストンのバークリー音楽院に入学します。3年間の在学中にはボストンとニューヨークを行き来し、ナタリー・コール、ナット・アダレイら大物ミュージシャンとも共演しています。
日本に帰国後は歌手のツアーサポートなどで活動していましたが、1998年、29歳のときに名門T-SQUAREに加入します。
T-SQUAREのフロントホーンは初代に伊藤たけし(バンド結成時より14年在籍)、2代目は本田雅人(7年在籍)と強者揃いでしたが、宮崎もその技術とセンスでファンに絶対的な支持を得ました。
宮崎らの加入で新たなスタートを切ったT-SQUAREは、以前にも増した精力的な活動で人気を得ていましたが、2000年8月のライブツアー後、突然のバンド形態解消が発表されました。リーダーの安藤正容(g)以外のメンバー4人(則竹裕之(ds)、須藤満(b)、松本圭司(kb)、そして宮崎)が退団、そして新メンバーは10年ぶりのスクェア復帰となる伊東でした。
これによりT-SQUAREは安藤と伊東のユニットという形となり、宮崎はソロ活動のほか、T-SQUARE加入前に結成したバンド『Back Bay Gang』の活動など演奏家としての活動の他、講師や教則本の執筆など後進の育成にも励むようになりました。
ちなみに宮崎はAKAIのウインドシンセ、EWIのプレーヤーとしても有名ですが、EWIはT-SQUARE加入後に、レパートリー曲演奏のために使用し始めたそうです。
宮崎の使用楽器は、ソプラノはヤナギサワ SC9937-PGPにヤナギサワ特注マウスピース、アルトは同じくヤナギサワ A9937-PGPにマウスピースはヤナギサワ特注メタルとウッドストーン・スターリングシルバー 、テナーはヤナギサワ T9937-PGPにヤナギサワ特注メタルとウッドストーン・ステンレスマウスピース(プロトタイプ)です。
リードはどれもウッドストーンとリコレゼルヴを使用しています。マウスピースの振動をネック側に効率よく伝達するための金属製アクセサリー、「リーフレック」を使用していることでも有名です。
ウインドシンセはEWI 5000、EWI USBを所有していますが、メインはEWI4000を使用しています。歴代のT-SQUAREのフロント奏者、伊東たけしと本田雅人はEWIをCキーで吹いていますが、宮崎はアルトサックスの経験が長いことから、E♭キーにトランスポーズして吹くことが多いそうです(EWIでは簡単に出来ます)。
彼の著書、『EWI MASTER BOOK (アルソ出版)』は、その分かり易さと豊富な情報量で、EWIプレーヤーのバイブルとなっています。
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