楽器を演奏するとき、ほとんどの場合に音を拡声したり、録音するため等の、「マイク」と言う電子機器が関与します。
音の空気振動を電流に変え、アンプ(増幅器)を通してスピーカーを鳴らしたり、磁気テープに録音したり、デジタルデータ化してメモリーやハードディスクに記録したりと、「マイク」は楽器奏者はお世話にならないわけにいかない、大切な機器です。
マイクとサックスの関係についてお話します。
今の時代、一番身近なのはスマホのマイクでしょうか。スマホを使って自分のサックスの演奏を録音したり、動画を録画することは、誰でも経験していることと思います。スマホのマイクはかなり高感度なので、サックスの音に対しては、いくつかの注意が実用です。
サックスの音量はとても大きいので、録音・録画の際にはスマホから2メートルは離れたいところです。また部屋の反響も音質の悪化につながります。
リハーサルスタジオ等では遮音は徹底されていますが、吸音壁になっていない場合も少なくありません。手を叩いても響きが少ない、反響の無い、いわゆる「デッド」な部屋が録音に向いています。
周りに雑音の無い、広い屋外が理想の環境ですが、都会ではなかなか難しい条件でしょう。
ステージでマイクを使用する場合も、マイクにサックスのベルを近づけ過ぎないほうが良いでしょう。ベルにマイクを突っ込んでいるサックス奏者をたまに見かけますが、これはあまり良くないお作法で、ミキサー泣かせのサックス奏者とされています。
どんなに大編成、大音量の環境でも、ベルからマイクは30cm程度は離しておきましょう。音が小さければ、ミキサーが調整卓でなんとかしてくれます。
他の楽器との音被りが心配な場合や、マイクの位置によって自分の動きを制限されたくない場合は、サックス専用の楽器装着マイクを使用します。楽器本体にクリップ等で装着し、サックスがどんなに動いても、マイクがそれに追従するようになっています。ワイヤレス送信器と連携すれば、ステージのどこへ行っても、楽器の音が均一に拾われる便利なシステムとなります。
サックス用楽器装着マイクは、SHURE(シュアー)、AKG(アーカーゲー)、オーディオテクニカ等、老舗のマイクメーカーから各種販売されていますが、楽器専用マイクの先駆者として有名な、Barcus-Berry(バーカス・ベリー)社からはユニークなマイクが発売されています。
多くの管楽器マイクは、「クリップタイプ」と呼ばれる、小型コンデンサーマイクをクリップで楽器に取り付ける場合がほとんどですが、バイオリンやベースのコンタクト(接触)型マイクで高い評価を得ているバーカス・ベリーは、サックス、クラリネット、ハーモニカ用マイクとして、楽器に直接貼り付けるピエゾ型のマイクを販売しています。
同社はサックスのリードにテープで貼り付けるタイプや、サックスのネックやトランペットの管体に穴をあけて装着するマイクなど、ユニークな製品を古くから開発している、コンタクト型楽器用マイクにこだわった会社です。コンタクト型ですので、理論的に「音被り」が全く無く、ハウリングし難いのが特徴です。
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