マイケル・ブレッカー、デイヴ・リーブマンとともに当時最強のサックスユニットを結成し、名アルバム『Saxophone Summit – Gathering Of Spirits(2004)』を録音した、アメリカのテナー/ソプラノサックスおよびフルート奏者、ジョー・ロヴァーノ(Joseph Salvatore Lovano:ジョセフ・サルヴァトーレ・ロヴァーノ)は、1952年12月29日、オハイオ州クリーブランドのイタリア系移民の家に生まれました。
父親は昼間は床屋、夜はプロのテナーサックス奏者で、彼も早くからサックスを習得しています。6歳でアルトサックスを始め、その5年後にテナー・サックスに切り替えました。1971年にバークリー音楽大学に進み、ビッグバンドの授業ではスタン・ケントン楽団のトランペッターだったハーブ・ポメロイ、サックス部門責任者のジョー・ビオラ、高度な即興コンセプトで有名なアンディ・マッギーなどに師事しました。
バークリー音大卒業後、トム・ジョーンズのツアーに6週間同行した後、クリーブランドに帰省しプロ活動を続けました。1976年24歳でニューヨークに居を移し、数か月後にはウディ・ハーマン・オーケストラに入団し、3年の在籍期間中全世界ツアー等で活躍しています。
1980年、メル・ルイス・オーケストラに参加し、それから11年間の長きに渡り、老舗ライブハウス、ヴィレッジヴァンガードでの毎週月曜の夜のコンサートに参加することとなります。メル・ルイス・オーケストラ在職中、ロヴァーノはメルをドラマーとする自己のリーダーバンドを組み、初めてのリーダーアルバム『Tones、Shapes and Colors(1985)』をリリースしました。
約20年に渡りブルーノート・レーベルに在籍し、数々の名盤を生んでいるロヴァーノですが、通算22作目になるアルバム、『バード・ソングス(2011)』では、ロヴァーノのリーダーバンド”アス・ファイヴ”(エスペランサ・スポルディング(b)、オーティス・ブラウンⅢ(ds)、フランシスコ・メラ(ds, perc)、ジェームス・ウェイドマン(p))とともに、ジャズサックスのレジェンド、チャーリー・パーカーの作品をロヴァーノ自身が追求/解釈し、彼の緻密で大らかなテナーサウンドで表現した名作と言われています。
ロヴァーノは1999年以降、イタリアのサックスブランド、ボガーニ社とともに開発した、ボガーニ・ジョー・ロヴァーノ・モデルを使用しています。パールシルバー合金をメッキしたレッドブラス管体に、ゴールド24KGPキーを備えた、ヴィンテージCONNのようにダークで甘く、暖かみのある太い音を実現したサックスです。マウスピースは彼の代名詞のようになっている、フランソワ・ルイ社の木製マウスピースに、リードはアレキサンダーNYまたはDCを使用しています。
またL.A.SAXの創設者であるピーター・ラプラーカが作ったSAX DAKOTA社製のストレートアルトサックスとストレートテナーサックスも使用しています。フランソワ・ルイ社が開発した、ストレートソプラノサックスを二本平行に繋げたようなポリフォニックサックス、「オーロクローム」を演奏に使用していることも有名です。
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