これまでに35版以上を重ねる教則本のベストセラー「管楽器メソードシリーズ サクソフォーン教本」の著者、大室勇一(1940~1988)と、リードのブランドとしても知られるアメリカのクラッシックサックスの巨匠、フレデリック・ヘムケ(1935~2019)の両氏に師事した、名実ともに現在の日本のクラッシックサックス界をけん引する、名サックス奏者であり教育者が雲井雅人です。
1957年、富山県生まれた雲井は。国立音楽大学を経て米国ノースウェスタン大学大学院を修了しました。学生のうちに第51回日本音楽コンクールおよび第39回ジュネーヴ国際音楽コンクールで入賞しています。
1984年、東京文化会館小ホールでリサイタルデビューし、1991年にはサントリーホールで、井上道義指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団と共演し、オーケストラのフィーチャーソリストとしてデビューしました。
2005年、「サイトウキネン・フェスティバル in 松本」に参加、2012年ハンガリー・ソルノク市立交響楽団、2013年「香港国際サクソフォン・シンポジウム」、2014年「シンガポール木管フェスティバル」などで協奏曲を演奏し、2016年には米国インディアナ大学にて客員教授を務めました。
2017年、米海軍ネイビー・バンドのサクソフォン・シンポジウムに招待され、演奏とマスタークラスレッスンをおこなっています。同年、ドイツの指揮者、準・メルクル(1959~)の指揮により、国立音楽大学オーケストラとドビュッシー「ラプソディー」を共演。2018年にはNASA(North America Saxophone Alliance::北アメリカサクソフォン評議会)に雲井雅人サックス四重奏団として招待され、演奏とマスタークラスを開催しました。
1996年に雲井(ソプラノ)を中心に、自己の門下生である佐藤渉(アルト)、林田和之(テナー)、西尾貴浩(バリトン)とともに、「同門ならではの均質な発音手法から生まれる、美しいハーモニー」を目指して、『雲井雅人サックス四重奏団』を結成し、25年の長きに渡り、サックス四重奏団のトップグループ的な存在となっています。
ソロCDに、『サクソフォーン・リサイタル(1993)』、『ドリーム・ネット(2005)』、『シンプル・ソングズ(2006)』、『トーン・スタディーズ(2017)』、『ラクール:50のやさしく段階的な練習曲(2016)』などがあります。
雲井雅人サックス四重奏団名義では、『ソングス・フォー・ザ・カミング・デイ(2013)』、『マウンテン・ロード(2002)』、『むかしの歌(2008)』、『レシテーション・ブック(2008)』などがあります。
雲井の使用楽器は、ソプラノはヤマハYSS-875EXHGにマウスピースはセルマーConcept、アルトはクランポンSENZOにマウスピースはセルマーConcept、テナーはヤマハ YTS-875Sにオットーリンク ラバー7★です。
雲井は近年ヴィンテージ・サックスに関する研究、コレクションも深めており、1910年代のAdolphe Sax工房製の古楽器を使用して、『アルト・サクソフォーンとピアノのためのクラシック名曲集(マルセル・ミュール編纂)第1巻・第2巻(2016)』を録音しており、サックスの原点ともいえる温かな音色での演奏を現代に蘇らせています。
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