フュージョンサックス界のレジェンド、アーニー・ワッツ(Ernest James Watts)は1945年10月23日、米国バージニア州、ノーフォークに生まれた、ソプラノ、アルト、テナーサックス、フルートを演奏する、アメリカのジャズ、R&B、フュージョン他の多岐に渡るジャンルで活躍するサックス奏者です。75歳になった今も精力的に演奏活動をし、世界中で活躍しています。
13歳でサックスを演奏し始めた彼は、なんと16歳でプロサックス奏者として演奏活動を開始しています。
アーニーの音楽への情熱に火をつけたのは、マイルス・デイヴィスのアルバム、『カインドオブブルー』であると本人は言っています。 「ジョン・コルトレーンの演奏を最初に聞いたとき、身体中にバチっと電気が走った。」、とアーニーは感じたそうです。
プロ活動をしながら、ジャズとブルースの音楽専門雑誌、ダウンビート誌の奨学金を得て、バークリー音楽大学に進みました。1966年から1968年までの二年間、バディ・リッチ楽団のアルトサックス奏者としてツアーに参加し、2枚のアルバムの録音にも参加していまが、バークリー音楽大学の学生だったため、「まあ、学生のアルバイトみたいなものだよ。」とアーニーはコメントしています。
また後にオリバー・ネルソン楽団のツアーメンバーとしても活躍しました。約20年間、NBCテレビのバラエティ番組の専任バンド、『ザ・トゥナイトショー・バンド(The Tonight Show Band)』のメンバーとして、アルトサックスを演奏しています。
1980年前半まで、ロサンゼルスをベースにスタジオミュージシャンとしても活躍し、多くのポップおよびR&Bセッションや録音に参加し、500を超える作品のレコーディングにクレジットされています。それらの作品で、二回グラミー賞も受賞しています。ローリング・ストーンズとツアーをしたり、フランク・ザッパのアルバムに参加したりと、縦横無尽の活躍です。
アーニー・ワッツといえば、やはり、リー・リトナーのグループ『ジェントル・ソウツ』での活躍がまず頭に浮かびます。近代テナーサウンドの王道とも言える、豪快かつクリアなアーニーのテナーのサウンドが、リー・リトナーの軽快でトリッキーなギターフレーズをぴったりと追いかける、二人の息の合ったコンビネーションプレイは、一度聞いただけで病みつきになること必至です。
1977年発表のバンドと同名のアルバム『ジェントルソウツ(Gentle Thoughts)』は、音楽界のひとつの伝説となっています。このアルバムは「ダイレクトカッティング」という手法で制作され、録音用磁気テープを介さず、直接樹脂レコードのプレス原版に音をカッティングしたのです。編集も出来ない一発録りの緊張感と、当時考えられる最高の音質、最高のメンバーで、プレス枚数に制約があるにもかかわらず、世界中で大ヒットしました。
アーニーはかなり前からカイルベルスで楽器を揃えています。テナーとアルトがSX-90R、ソプラノはSX-90 IIのいずれもブラックゴールド仕上げです。テナーのマウスピースはオットーリンクメタルのなんと13番、特注ですね。伝説のテナーマンは開きが広いマウスピースが多いですね。
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