ソプラノおよびテナーサックス奏者であり、現在のジャズシーンを、音楽表現と演奏技術の両面で支えているデイヴ・リーブマン(David Liebman)は、1946年9月4日、ニューヨーク、ブルックリンに生まれました。9歳の時にクラッシックピアノを始め、12歳の時にはサックスを始めています。
ジョン・コルトレーンのライブ演奏をマンハッタンのジャズクラブで聴いたことで、ジャズに傾倒し始めました。ちなみに現在でもリーブマンは、コルトレーン音楽の研究者としての活動も、高く評価されています。
大学を卒業してすぐ、リーブマンは本格的にプロのジャズ・ミュージシャンとしての活動を始めました。1970年から1974年の4年間、リーブマンはマイルス・デイヴィスのグループの一員となり、ツアーとレコーディングの両面で活躍しました。
1977年には、ピアニストのチック・コリアとともに世界ツアーをおこない、その翌年にはジョン・スコフィールド、ケニー・カークランド、日野皓正らをメンバーとするデイヴ・リーブマン・カルテットを結成し、3年以上にわたって数度の世界ツアーと数枚のアルバムを録音しています。
1981年にリッチー・バイラーク(pf)、ジョージ・ムラーツ(b)、のアル・フォスター(ds)とともに自己のグループを結成し、メンバーを変えながらも、1991年までの10年間の活動の間、グループは7枚の CD を録音し、世界中でツアーをおこない、高い評価を得ました。 このグループは2005年より、ツアーとレコーディングのため限定で再結成しています。
リーブマンはこれまで500 を超えるCDでフィーチャーされており、そのうちの200近くでオリジナルの曲を使用しています。彼の音楽アウトプットは、ジャズからクラシック、室内楽、フュージョン、アヴァンギャルド、ワールドミュージックまでと、非常に多岐に渡っています。
リーブマンは、大学やクリニック、また著作での教育活動にも力を入れており、ジャズの言語、美学、表現テクニック等、さまざまな音楽や楽器に関する専門知識を駆使し、膨大な数の音楽教材を制作しています。
なかでも、「サクソフォーン上達法(デイヴ・リーブマン著/川里安輝子訳/土岐英史監修)」は、基礎的なサックス演奏の技術から、倍音練習、舌の位置、アンブシュア、リードとマウスピース等、多岐に渡るサックス演奏の技術や練習法について細かく解説されており、サックス奏者のバイブル的な教則本となっています。
リーブマンのソプラノとテナーは、ご存知カイルヴェルトのSX-90。リーブマンと、ユリウス・カイルヴェルトとのコラボレーションによって製作されたサックスです。マウスピースはソプラノにドレイク製自身のシグネチャーモデル、テナーはFreddy Gregoryのカスタムマウスピースです。
マウスピースをやや上向きに加える独特のアンブシャと、肉厚のドイツ魂サックスで出す彼のサウンドは、あくまでも力強く、クリアで透き通った独特のサックスサウンドです。
——————————————————————————————–
⇒『 AIZENより 梅雨ドキ キャンペーン 返品保証30日+豪華3大特典付き』
⇒『AIZENお客様の声キャンペーン!』
この記事へのコメントはありません。