どんなジャンルのサックス奏者でも、「譜面」を使わない方はいないでしょう。
譜面(楽譜)は音楽を演奏するために便利で明確な指針となります。譜面にさえ書いてあれば、知らない曲でもとりあえず演奏することは可能です。ブラスバンドやジャズのビッグバンドでは譜面は必須ですし、小編成のアンサンブルやジャズコンボでも、譜面を見ながら演奏することが多いでしょう。
譜面への「工夫」の例を挙げますので、何かの参考になれば幸いです。
譜面を日常的に使う演奏者には、譜面をクリアフォルダーに入れて使用する方が最近多いようです。透明の袋状のシートが綴られて、ノートのようになっている「アレ」です。シートの中に譜面を入れれば、譜面台に置いてもめくり易いですし、屋外で風に飛ばされる率も激減します。ノート状になっているので、保管や整理も容易です。
しかしこんなクリアフォルダー譜面にも弱点があります。それは「ダルセーニョ」や「ダカーポ」等の反復記号です。長く一枚モノにつなげた紙の譜面なら、3枚開き等で解決できる「戻り」も、クリアフォルダーではうまく戻れない場合が少なくありません。
そんなときは戻る場所のページをコピーして「次のページ以降」に差し込みましょう。ページをどんどん先にめくっても「戻り」が出来るように、譜面のコピーで工夫するのです。忙しい演奏中にページをめくる必要が無いように、どう見開きページにするかも工夫できます。
「あと2段同じページにあれば、めくりが楽なのに」という場合はコピーを小さく切って、前のページの最後に張り付けてしまいましょう。また反復記号の戻り先の部分に、赤く印を付けるのは皆がやっている工夫ですが、 戻り先が分かり難い場合は、私は飛ぶ元から飛び先まで、赤い一本線を引いてしまうことがあります。これならば戻る場所を間違えることはありません。
譜面の五線の上と下に何本も並んだ「加線」、いわゆる「電信柱」も悩みの種です。
サックスの標準の最高音「ファ#」は上第4加線の上に「#」とともに乗っています。ハイトーンマニアならともかく、こんな慣れない場所の音が何なのかを、瞬時に判断するのは至難の業です。こんなときは音符の上に書いてしまいましょう。「ファ#」もしくは「F♯」と…。文字なら楽譜の読譜のステップを省略して、直感的に音の高さと運指がイメージできます。
また#が何個も付いているキーで、どうしても#を忘れて吹いてしまう場所などには、「#」を加筆してしまうのも手だと思います。混乱するので他人には見せられませんが、間違えて吹くよりはマシだと思います。
バンド保有の原譜が配布されている場合は、どんな加筆も必ず「消せる」鉛筆かフリクションペンでおこないましょう。バンド原譜への消せない加筆は、未来に語り継がれる「重罪」です。
クリアフォルダーを使用している場合は、透明シートの上から油性ペンで加筆してしまうという荒業もあります。しかし楽譜は1mmズレただけで意味が変わってしまう場合があるので注意してください。
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