最近のポピュラー/ジャズ系サックス奏者は、ほとんどの方が「持ち替え」をしているのではないでしょうか。
アルトサックスとフルート、もしくはソプラノサックス。またテナーから両者への持ち替えも珍しくはありません。今日はこんな「持ち替え奏者」のための、「ダブルケース」についてお話します。
ダブルケースとは読んで字のごとく、二つの楽器を同時に収納できるケースの事です。近年は楽器ケースの軽量化が進み、軽くて丈夫でコンパクトなダブルケースが数多く出て来ています。アルトやテナーの奏者が、ソプラノに持ち替えて吹くケースが多くなり、特に「ソプラノも入るダブルケース」が注目されています。
PROTEC のソプラノ/アルトのダブルケースはキャスターが付いており、キャリーバッグのようにゴロゴロと引っ張って運ぶことが出来ます。BAMの「ヒップホップタイプ」のソプラノのケースは、同社のテナー及びアルトのトレッキングケースにベルトで装着することが出来、必要に応じてダブルケースとして運ぶことが出来ます。
今ではあまり目にすることはありませんが、ラニオンブルースの革製ソフトケースの中には、テナーとアルトのバッグ型ケースの奥行を深くすることで、2番管(ストレート管)の上にソプラノを乗せる感じで収納できるようにした、ソプラノ/アルト、ソプラノ/テナーのダブルケースがありました。
野中貿易のスカイケースは、飛行機内持ち込み可能なアルト/ソプラノのダブルケースで、55 X 40 X 25cmの直方体に入るようになっています。ソプラノスペースは取り外し可能で、小物入れとしても活用できます。
どんなケースでも、ソプラノサックスの収納については、ネック一体型が入るかどうかのチェックが必要です。デタッチャブル(ネック取り外し型)のソプラノにのみ対応、というソプラノサックス収納部は少なくありません。
もうひとつのダブルケースの主流が「サックス+フルート」です。ビッグバンドのサックス奏者は、ほとんどの場合フルートへの持ち替えが必須ですので、かなりのサックスケースが「フルートも収納可」となっています。
外側に作られた細長いポケットが通常フルートのスペースなのですが、なかにはフルートケースのサイズに合わない、「ただの長いポケット」の場合がありますので注意してください。
フルートケースが斜めに入る大型ポケット、なんてものもありますので、フルートとのダブルケースを選ぶ場合は、入れたいフルートケースを持参して、サイズを確かめるのが良いでしよう。
ダブルケースは2種類の楽器をコンパクトにまとめられますが、どうしても「重いケース」になりがちです。「重いけどひとつ」が良いか、「軽い二つ」が良いかは運ぶ本人次第です。
そういえば昔の楽器フェアで、Gard Bagsが開発した「テナーとアルトのダブルケース」を見たことがあります。 ブースの説明員に、「どんなひとが使うんですか?」と質問した記憶があります。
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