「ジャズサックスはジャズ用の特別な練習が必要ですか?」、という質問を良く受けます。また、「どうやったら、ジャズらしい雰囲気の演奏が出来るようになりますか?」、とも聞かれます。確かに、サックスを演奏するにあたり、「ジャズっぽく吹く」というのは意外と難しいことなのかもしれません。アマチュアのビッグバンドやジャズコンボを聴き、「なんかジャズっぽくないなあ(ゴメンナサイ)」、と感じる経験は数多くあります。「ジャズっぽい」、とはどういうことで、「ジャズっぽく吹く」にはどうしたら良いのでしょうか?今日はその辺を考えてみましょう。
アマチュアの「ジャズっぽくない演奏(またまた、ゴメンナサイ)」を作り出す最も多い原因は、「ジャズを聴かない」ケースです。「ジャズ」という言葉や、「ジャズ・スタンダード」という曲のジャンルにのみ意識が行き、「ジャズが好きで演奏している」という人が実はそんなに多くないのです。ジャズ・サックスプレーヤーを志向しているアマチュアプレーヤーの友人ですが、ジョン・コルトレーンの名前もマイルス・デイビスの名前も知りませんでした。「じゃ、どんなジャズを聴くの?」、という質問をしたら、ジャズを進んで聴こうとは思わない、CDも持っていないそうです。彼は、「ジャズを演奏する」ことのかっこ良さに憧れて、「ジャズ・サックスプレーヤー」になりたいのだそうです。私は、「??????」でした。
最初の質問に戻りましょう。「どうやったら、ジャズらしい雰囲気の演奏が出来るようになりますか?」という質問です。答えは簡単です。ジャズを好きになり、沢山の演奏を聴くことです。ジャズのアーティキュレーション(音の表情の付け方)を機械的になぞっても決してジャズっぽい音楽にはなりません。やはりジャズという音楽への愛情のみが、ジャズらしい演奏を生み出します。もちろん、思ったようにサックスから音を出すための練習は重要ですが、こと「ジャズ」に関して言えば、ジャズの名演をい聴きまくることが最も正統派の「練習」なのかもしれません。
*写真は全てflickrから掲載しています。
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