サックス 本体

サックスは車に入れっぱなしで大丈夫ですか?


そろそろ全国的に「夏」が近づいています。今年も日本各地で蒸し暑い夏が、我々サックス吹きを困らせると思います。そう、夏はサックスにとっては「オフシーズン」なんです。何故オフシーズンか?そして夏の色々な「苦難」からサックスを守る方法をお話しましょう。
夏のサックスの一番の大敵はその暑さです。車で移動する際に、サックスをトランクに入れて運んでいますか?それ、やばいっす!
真夏のトランクの中はかなり温度が上がりますし、一旦高温になったサックスケースの中は、なかなか温度が下がらず、高温のままの状態が維持されてしまいます。50度以上の温度は金属素材の変形の原因にも成りますし、パッドも悪影響を受けます。
金属の伸縮で、稼動部のバランスも崩れます。また密室の高温イコール「高湿度」ですので、これも楽器に悪影響を及ぼします。錆の元になったり、パッドが波打ったりの原因に成ります。ということで、移動時はともかく、長時間、サックスをトランクに入れっぱなしに擦るのは避けてください。
あ、それに車が走っているとき、トランク内は意外と細かく揺れますので、クッションの多い、ボックス型ケースで運んでください。パックケース等は座席のシートに置くのが良いでしょう。でも、「ブレーク踏んだらコロコロ、がっちゃん」なんてことにならないよう、シートベルト等で固定してください。
夏の暑さは野外コンサート等でもサックス吹きを困らせます。クーラーの効いた控え室でチューニングをバッチリ決めたとしても、灼熱の野外に出るとサックス管体の温度が上昇し、ピッチが高めになります。注意してくださいね。
また、夏の直射日光にさらされたサックスは触れないくらい熱くなる場合があります。火傷する場合もありますので要注意です。サックスを抱いて、日陰に潜んでいてください。
またマニアックネタですが、ハードラバーのマウスピースには、直射日光の紫外線は天敵です。色が変化したり、材質の特性が変わったりします。また運が悪いとクラック(ヒビ割れ)が出来たりしますので注意してください。
 *写真は全てflickrから掲載しています。
 
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