サックス リード

リードはサックス奏者の一生の悩み


あなたはリードをどうやって保存していますか?買ったリードは選定していますか?鳴らないリードは加工して改良していますか?番手は?メーカーは?
リードに関しては、プロ・アマを問わず、総てのサックスプレーヤーにそれぞれの「一家言」があるようです。それだけリードのハンドリングは繊細で、演奏に影響します。とにかく、「悩みの種」に他成りません。
ちょっとマニアックなリードに関する都市伝説をお教えしましょう。
まずは仰天の「渋茶リード再生法」。使い続けてへたってきたリード。良く鳴るので捨ててしまうには惜しい、ってときに、濃いお茶に一日そのリードを浸けておくとコシが戻る、という噂があります。タンニンの成分がリードの繊維質を再生させる、というおまけの噂つきです。
水分系の伝説はリードに関しては少なくありません。一回湿らせたリード、つまり使ったリードは二度と乾燥させないよう保管するのが最適な保存方法。というのも、かなり長い間、「都市伝説」扱いされていました。なにせこれを信じるサックスプレーヤー達は、リードを瓶詰めにして水に浸けて保存していましたので…。
しかしこの「湿度コントロール」は、現代ではRICO社のリードバイタライザ、またバンドレン社の湿度管理リードケースで科学的に有効だと証明されています。
RICO社のバイタライザの開発には、今は亡きサックスの巨人、マイケル・ブレッカーが協力していたとのことです。
水分以外でも都市伝説はあります。「リードの背に木目が出ているのは良いリード」、という伝説がありますが、リードの原料である「ケーン」は節のある竹のような植物です。木目のような部分は皮の「焼け」で、繊維部分の強度等に関与はしないようです。
また、「テーブル面(全体が平たい側)が丸く反っているリードは鳴らない」ということもリード選びのセオリーのように言われていますが、ケーンを乾燥させ、カット加工を施すリードでは、加工時に平坦な部分でも、湿度の変化で形状が変わる場合が少なくありません。
乾燥状態で反っていても、吹いていて湿ってきたら、平坦になる場合もあります。合成リードと違ってケーンの天然リードは生き物です。使っているうちに鳴るように変化してくる場合も少なくありません。
 
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