サックス 練習・レッスン

サックスという楽器の楽しさはどこでしょう?


多くのサックスプレーヤーから「サックスとの出会い」の話しを伺うと、かなりの高い確立で、「構えた姿が格好良いから!」というなんともミーハーな答えが返ってきます。
ま、そういう私も、サックスプレーヤーの絵になる立ち姿に憧れて、サックスを始めたと言っても過言ではないかもしれません。誰が見ても、「サックスを吹く姿」は格好良いですよね。
始めたきっかけは良しとして、見た目だけでなく「音」も格好良くなるためにはかなりの努力が必要です。練習を積むためには、それなりの楽しさがなければ長続きしません。「サックスを楽しみながら上達するコツは無いでしょうか?」という質問も数多く寄せられる質問です。今日はその辺についてお話します。
私がいつも初心者の皆さんにアドバイスするのは、「サックスは自由な楽器です。かなりわがままかも知れませんが、一生付き合える楽しい友人です。」という、分かるような分からないような言葉です。
哲学的過ぎるフレーズですが、具体的に噛み砕いて説明します。まずサックスは他の管楽器に較べ、奏法に凄く自由度があります。どんな吹き方でも許容し、吹き方によってサウンドも変わります。
また、「完成形が無い」というのもサックスの魅力です。部品の素材を替えたり、マウスピースのセッティングを替えたり、色々なアクセサリーを採用したりすることで、サウンドや吹奏感が大きく変化します。
こういった「改造」を繰り返して自分のサウンドを探していくのも、サックスとの楽しい付き合い方だと思います。そして、多くの管楽器にも言えますが、特にサックスで顕著なのが、「吹き込んでいくとサウンドが成長する」ことです。
練習すればするほど、吹けば吹くほど、楽器が「抜け」て、吹き易くかつ伸びやかなサウンドに変化していきます。これを楽しむには、かなりの長い付き合いを要するかというと、そうでもありません(笑)。
一週間に4時間の練習を一年続ければ、新品のサックスも充分「抜け」ます。驚くほど楽器自身が成長します。所有当事者には気付かないかもしれませんが、友人や周りの方ははっきりと分かると思います。
もちろん練習の成果によるサウンドの変化もありますが、サックスの「抜け」も効果を挙げているはずです。
サックスって、とても楽しい楽器ですよ。
 
 *写真は全てflickrから掲載しています。
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