サックスのような管楽器は、それらを演奏することによる健康への影響を心配する方が少なくありません。
楽器の中に息をおもいきり吹き込む、唇を締める、息を素早く吸う、指を正確に細かく、かつ別々に動かす等、普段やらない動作が目白押しです。
トランペットやトロンボーンなどの金管楽器の事はさておいて、今日はサックスを演奏することにより、体にどんな負荷が掛かるか、どんな影響を考えておくべきかをお話します。
サックス吹きが気を使うべきなのは、まずは呼吸器系でしょうか。胸式呼吸でサックスの演奏を続けると、呼吸器系に負荷がかかり、健康を害する場合がありますので注意してください。
横隔膜を下げることで体の息をコントロールする「腹式呼吸」を用いれば、サックスが体に悪いことはありません。かえって呼吸器系が丈夫になるらしいです。もちろん「胸式呼吸イコール即病気」ってわけではありません。「無理をしないでね」ってことだけです。
肋骨の周りの筋肉を中心に動かしておこなう「胸式呼吸」は、女性の場合通常の呼吸法となっています、男性はかなりの確立で、普段の呼吸も背筋を使って横隔膜を動かす「腹式呼吸」になっているそうです。管楽器のように大量の空気を一気に素早く吸い込み、吐く圧力をコントロールしながら息を出すためには、「腹式呼吸」が最適です。
次に重要なのは、「サックスの重さを支える」ということです。ストラップを首から下げ、それにサックスを引っ掛けて演奏しますが、テナーにしろアルトにしろ、サックスはある程度の重量がありますので、吹く姿勢や体型・体力によっては首に過度な負担を掛ける場合もあります。
肩こりがひどくなったり、ひどい場合は頚椎を痛めたりすることがあります。ストラップに色んなものを試したり、吹く姿勢や動作を研究して、首に対する重量負荷を最小限にしてください。
また重量の意外な盲点がサムフックにあてる、右手の親指の負荷です。正しい姿勢とストラップの正しい使用法で、右手親指に掛かる重量はほぼ無くなり、サックスを軽く支えているだけになります。
もし、「サックスを吹いていると、右手親指が痛くて我慢できなくなる」、というかたがいらっしゃったら、演奏の姿勢やストラップの長さを工夫してみてください。きっと直るはずです。ちなみに、サックスの演奏は指を細かく、かつ素早く動かすので、「ボケ防止になる」なんて噂もまんざら嘘ではないようです。
*写真は全てflickrから掲載しています。
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