誰でもそう思いますよね。一番多いデタラメ回答が、「サックスも昔は木で出来ていた。だからサックスは木管楽器なのだ。」です。100%のデタラメです。
サックスは発明者、アドルフ・サックスがそれを始めて世に出したときから既に金属製でした。ウィキペディアによれば、「木管楽器(もっかんがっき)とは、管楽器のうち、金管楽器以外の物を総称して言う。 金管楽器が日本語の「喇叭(ラッパ)」に概ね相当するのに対して、ほぼ「笛」に相当する。」、とあります。身もフタも無いですね。
金管じゃないものが木管ですと…。でも、じつはそうなんです。ハーモニカですら「木管楽器」とされています。ま、厳密には「リード楽器属」だと思いますが。
金管楽器ではない、ということは基本的に発音構造が「リップリード」ではない、ということに通じます。穴の開いた「おちょこ」のようなマウスピースに唇を当て、唇をブルブル震わせて音を出すのが「リップリード方式」です。金管楽器はすべてこの発音方式です。
スイスの民族楽器で有名な「アルペンホルン」は天然木材で出来ていますが、リップリードで発音するので金管楽器なのです。「金管楽器以外が木管楽器」という乱暴な言い方にはもうひとつ理由があります。金管楽器は先にお話したように「リップリード全般」なのですが、木管楽器には発音構造が色々存在してしまっています。
サックスの「シングルリード属」、オーボエやファゴット等の「ダブルリード属」、フルートや尺八の「エアリード属」、リコーダーの「リコーダー属」、オカリナ等の「リードレス属(リードなし)」など等、なんか色々あります。ですので、面倒だから、「管楽器っぽくて、金管じゃないのは木管楽器としておこう」という感じです。大雑把ですね。
またサックスの先祖はクラリネットだから木管楽器、と覚えるのも良いかと思います。クラリネットの透き通ったサウンドに、より音量とパンチを与えたくて作られたのがサックスです。また金属で作ったのは、その加工性の良さと、演奏時の耐久性を考えたためだと言われています。木製のクラリネットやオーボエは野外演奏には向きませんが、サックスは「どんと来い!」ですからね。
*写真は全てflickrから掲載しています。
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