大事な楽器をガードするにはケースが大事
部室等への「置き楽器」の場合が多いブラスバンドやクラッシック系のサックス・プレーヤーの方々は、意外とケースに対して無頓着なようですが、西へ東へとセッションをハシゴし、持ち替え楽器を何本も持って移動するジャズ系のサックス・プレーヤーにとって「サックスケース」はかなりの重要なアイテムです。軽く、丈夫で、便利で、かつ「カッコ良く」なければなりません。
近代の合成樹脂成型技術によって、「軽量パックケース」が出現するまでは、サックスケースと言えば「でっかい箱型」または「合成皮革や本皮のソフトケース」が主流でした。
ソフトケースでのサックスの運搬は非常に軽くて楽チンなのですが、中身のサックスが大事であればあるほど、ある意味「命懸け」の気遣いが必要です。
電車の壁にコツンと触っただけでポスト(キーシャフトの土台)が曲がり、まったく音が出なくなることがあります。落下なんぞは絶対厳禁です。
友人のバリトンサックス吹きは、雨の日にバリトンサックスをソフトケースに入れて肩から提げて外出し、濡れた駅のホームで滑って転びました。バリトンをホームに叩きつけ、その上に本人が落下したそうです。
修理代?彼は教えてくれませんでした・・・。
ソフトケースでサックスを運んでいる方は是非、お気をつけください。
固めのパックケースの場合はまだ気が楽ですね。
グラスファイバーやソフト樹脂でしっかりと楽器を守ってくれます。しかも非常に軽く、コンパクトな形状で邪魔にもなりません。難を言うとしたら、コンパクト過ぎる故に譜面や小物の収納力がすくないものもありますね。ま、別のかばんに入れれば良いだけですが…。
またリュックのように背負えるセミハードケースと呼ばれるサックスケースも最近の人気です。しっかりとサックスをガードし、かつカバンとしての収納力もなかなかのものが沢山あります。
しかしどんなケースも楽器とケースが合っていることが重要です。楽器はケースの中でがたがた動いていませんか?ケースの緩衝材がサックスのキーに変な力を加えてませんか?
リュックのようにサックスケースを背負っているあなた!走ったり、飛び跳ねたりはダメですよ。サックスやフルートは縦方向の振動によってカップシャフト(キーシャフトから伸びている、タンポの入ったカップを支える棒)に力が加わってほんの少しでも曲がってしまうと、トーンホールの密閉度が狂います。
大きなカップを細い棒で支えているのですから、テコの原理で棒が曲がってしまうわけです。サックスとフルートの縦方向の振動にはご注意ください。
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