サックスを始める方が、最初に迷うのはこのポイントかもしれません。漠然と「サックスを始めたい」と思っても、目の前にはソプラノ、アルト、テナー、バリトンと4種類も並んでいます。
メーカーやモデルを考慮したら、星の数ほど選択支があり、「一般的なもの」と考えても、アルトにするかテナーにするかを決めるのは難問です。
今日はそんな方の為に、また既にアルトやテナーをお持ちの方々が自分のサックスの特徴を理解できるよう、「アルトサックスとテナーサックスの違い」についてお話しましょう。
アルトサックスとは変ホ調(E♭)の移調楽器で、実音は記譜(譜面の記音)より長6度低い。通常の音域はヘ音記号のレ♭(D♭)から約2オクターブ半上のラ♭(A♭)まで。そしてテナーサックスはアルトサックスより長い管体を持ち、アルトサックスの音域より完全4度低い、変ロ調(B♭)のサックスである。なんて身もフタもない学術的な差異の解説は置いておきましょう(でも覚えておいて損はないです)。
学術的解説をぶっとばして、簡単に、かつ感覚的に言ってしまうと、「アルトは女性っぽい、テナーは男性っぽい」、という表現も嘘ではないでしょう。声楽的には「アルトは女性の低めの声」、「テナーは男性の高めの声」となっています。ああ、これも「説明臭い」ですね。こうなったら、私の主観で説明しちゃいましょう。絶対分かり易いですが、反論もあると思いますので、その辺はご勘弁を。
私は、アルトサックスは「サックスの美しい王女様」、そしてテナーサックスは「勇ましい王子様」と考えています。アルトサックスはサックス属のなかで一番美しい音色、音域を出すことが出来るサックス。そして楽器操作もコントロールもし易いので、高度な技術を要さずにも優雅に、優しい音を出すことが出来ます。
しかし楽器自身が完成された音質の美しさを既に持っているので、奏者による個性を出すことは多少困難です。しかし、「サックスを始めたいが、どのサックスでも良い」という方には、100%アルトサックスをお勧めします。それだけ、「サックスの楽しさと魅力」が凝縮されているサックスです。
片やテナーサックスですが、サウンドに対する吹き手による要素が非常に多く、「これがテナーサックスの音」というものが無いといっても良いくらいです(クラッシック・サックスの場合はあるようです)。暴れ馬とさえ称されるテナーの機種もあるくらいで、吹き手、吹き方、セッティングによって千差万別の「個性」あるサウンドを出せる、また出せてしまうのがテナーサックスです。
それゆえに、「自分の音」を見つけるには多少の修行が必要です。しかし、それを見つけたときの喜びも最高です。またアルトより低い音域ゆえに、「男っぽい、ドスの効いた音」、も出し易いのも特徴です。テナーサックスの低音域のむせび泣くようなサブトーンは、間違いなく「プレイボーイの口説き文句」、としか言いようがありません。ま、勝手なことを言いまくりましたが、「迷ったらアルト」です。私はそう思います。
*写真は全てflickrから掲載しています。
鳴らしてみると、今までの音はなんだったんだろう思うほど、気持良い音が出ます。還暦を迎え、仕事も一段落し、新しい趣味と思ってはじめましたが、楽しく続けられそうです。
(AIZEN SO アルトサックスマウスピースご購入 蘆田寿夫様 のお声)
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