「リードミス」という言葉をご存知ですか?
サックスを吹いているときに、意図する音に加えて、「パキッ!」とか「ピッ!」とかという甲高い、意図しない音が出てしまうことをこう呼びます。もちろんこれはプレーヤーの奏法とセッティングの問題による、サックスから出るミストーンに他ならないのですが、リードにいつも悩まされているサックス吹きは、あえてこのミストーンを「リードミス」と呼んで、「リードが悪さをした」ことにしてしまっているのです。
ま、今日は責任のなすり付け合いは置いておき、このリードミスの原因と解決法についてお話しましょう。
リードミスと呼ばれる異音は、フレーズの最初や継ぎ目に現れます。普通の音の中にちょいちょい、または時たま現れるので「リードミス」と呼ばれます。「パキッ!」や「ピー!」しか音が出ない場合は、「音が出ない」となります。せっかく気持ちよくサックスが吹けているのに、ときたま、または頻繁に「ピッ!」というような音が混ざると、プレーヤーも、また聞き手側も非常に不愉快です。
出来れば、「絶対に出なくしたい」が理想なのですが、意外と撲滅が難しいのがリードミスです。しかし、出なくなると不思議にまったく出なくなるのもリードミスなのです。リードミスを「科学的」に説明すれば、「リードの振動中に発生する突発的な異常振動」です(うーん、当たり前か?)。
サックスの音を出すために振動しているリードは、その振動が安定していれば異常振動のリードミスは出ることはありません。つまり無理をして吹いている、不安定な状態にあるため、リードがちょっとした拍子に異常な振動をし、「ピキッ!」っという音が出てしまうのです。この不安定な状態は、アンブシャ(マウスピースの咥え方)とリードとマウスピースの構造のアンバランスによって起こります。
このように「リードミス」の原因を理解した上で自分のセッティングを見直すと、簡単に「リードミス」を撲滅できる場合もあります。
リガチャーの位置を前後に変えたり、リードの番手を1番手落とす、マウスピースを咥える深さを変えてみる等は、一般的なリードミスの解決策です。また、ピアニッシモからフォルテッシモまでの音の大小の差(ダイナミックレンジと言います)が小さい場合は、あなたのサックスのセッティングは不安定でリードミスが出易い状態です。
ごく小さい音から、めっちゃ大きい音まで、自在に出すことの出来るセッティングを探し出せば、絶対にリードミスが出ることはありません。
*写真は全てflickrから掲載しています。
今までうまく出せなかった「小さな音」もコントロールできるようになりました。これなら毎日の練習が楽しくなると確信しました。
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