このお題はサックス吹きにとって永遠の課題かもしれません。吹くプレーヤーによって千差万別の音が出るサックスという楽器では、「良い音って、何?」ってところから始める必要があるからです。
プレーヤーの表現したいもの、時代、音楽のジャンル、ひいてはそのステージの雰囲気にも関係して、その場の「良い音」が決まるのかもしれません。
今日はサックス吹きの大きなこの悩みについて考えてみましょう。
良い音を考えるには、悪い音を最初にイメージするのが早道です。ではサックスにおいて「悪い音」とはどんなものでしょう。唇の締め方や息のスピードで音の高さが変わるサックスでは、「音の高さが揺れる、不安定なサウンド」は悪い音と言っていいでしょう。第一、こういう音は聞いていて気持ちが悪いですよね。
もうひとつ「気持ち悪い」音は「聞こえ難い音」ではないでしょうか?ピアニッシモの「小さな音」ではありません。人間で言うと、「口がもごもご動いていて滑舌が悪く、言葉が聞き取り難いひと」です。
サックスのリードを調整を説明する場合、英語では「When Reed doesn’t Speak Well」などという表現を良く使います。「リードが上手くしゃべらない場合は」という意味です。そう、リードは「しゃべるもの」なんですね。
そしてサックスのサウンドはあなたの意思を伝える言葉です。相手に言葉が上手く伝わらないことが「悪い音」ではないでしょうか。具体的には、タンギングが不適切で、切るべき音が切れてない、また、出だしが聞こえない、篭っていて音が前に飛んでこない。そんな音がサックスでの「聞きにくい言葉」ではないでしょうか。
ではそれらの悪い音を改善する方法です。不安定な音を安定させるには、練習を積むのが一番でしょう。
口輪筋と腹筋を鍛え、均一な口の締めと息の量を保てれば音は安定します。しかし盲点になり易いもうひとつの視点があります。
それは「無理な吹き方をしていないか?」、です。サックスはリラックスした状態で安定した音が出なければ、サウンドを音楽に換えることは至難の業です。力を入れ過ぎずに、安定した音を出す練習をお勧めします。また「聞きやすい言葉」でサックスを吹くためには、練習を「言葉」ですることが必要です。
これを言い替えると「フレーズの練習」です。ロングトーンで安定した音を、フレーズ練習で言葉としての音楽表現を練習してください。これで得られる結果が、「基本的な良い音」です。あとはあなたの個性で、サウンドの味付けをおこなってください。
*写真は全てflickrから掲載しています。
皆様方の感想の様に「ラクに息が入り…」また高音・低音が簡単に出た事.従来使用していた”鳴り”の良くないリードを御社のマッピで吹いたら簡単になった事.思わず「ウソじゃないんだ!」と素直に感激しました.(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 小野量司様 のお声)
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