多分、サックスほど同じ楽器で多くのバリエーションをもっている管楽器は無いでしょう。一般的にはソプラノサックス(B♭)、アルトサックス(E♭)、テナーサックス(B♭)、バリトンサックス(E♭)ですが、いやあまだまだサックスには奥があります。そんな、「すんごいサックス」を紹介しましょう。
一般的に一番高い音域とされるピッコロサックス(ソプリロ)。ソプラノサックスの一オクターブ高い音域です。弊社でも扱っているエッペルスハイム社が有名ですが、他者でも製造されているようです。
少しメジャー感が出てきたソプラニーノサックス(E♭)はアルトサックスの一オクターブ上の音域ですね。低い音域のサックスではテナーサックスの一オクターブ低い音域のバスサックス(B♭)があります。またその下の音域のコントラバスサックス(E♭)。こいつはバリトンサックスの一オクターブ低い音域の楽器です。もう「地震」に近い音ですね。
これまでは音域で珍しいサックスを区別し、紹介しましたが、実はサックスのバリエーションはこれだけではありません。形によるサックスのバリエーションも少なくありません。一般的に良く見るソプラノサックスは棒状の一直線のストレート型です。
しかし、アルトやテナーのように曲がった「カーブドソプラノサックス」も最近は人気があります。とてもサイズがコンパクトなことと、柔らかい音質が好まれているようです。逆に曲がっていないアルトサックス、「ストレートアルトサックス」も変り種ですがいくつかのメーカーが製造しています。
カタログには載らない特注楽器のようですが、曲がっていないテナーサックス、「ストレートテナーサックス」もあります。プロサックス奏者のジョー・ロバーノやローランド・カーク等がレコーディングに使っています。
ただめっちゃ長いので、相当な長身でないと吹けそうもありません。ソプラノサックスのバリエーションで「セミカーブドソプラノサックス」というものもあります。ベル部とネック部が少しだけ曲がっています。ベル部をしっかりと90度曲げてしまったものは、キング社が「サクセロ」という製品名で発売していました。現行品はありませんが、その個性的なサウンドでヴィンテージ物は高い評価を受けています。ベルを曲げるどころか、ベルの部分に球体を着けてしまった「Conn-O-Sax(コーン・オー・サックス)」というサックスもあります。イングリッシュホルンのような音が出るそうです。
サックスは近代の楽器ですので、その技術は枯れるどころかどんどん未だに進化しています。セミカーブドソプラノサックスを二本並べて接続し、メカニズムの連動を図り、サックスを複音楽器(管楽器は基本的に一時にひとつの音しか出ないので単音楽器です)にしてしまった、フランソワ・ルイ社が発明した「オーロクローム」というサックスもあります。もちろんマウスピースを二つ咥えます。日本ではジョー・ロバーノが来日時にライブで使用しました。色々ありますねぇ。
*写真は全てflickrから掲載しています。
サックス歴が浅い自分でも音だけはかなりのベテラン(笑)楽器店をハシゴして時間をつぶすより一度AIZENのマウスピースを手にとってほしい。
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