サックス・スタンドは、何本かの楽器を持ち替えるビッグバンドのサックス・プレーヤーの方々にはなじみが深いようです。テナーサックス、ソプラノサックス、クラリネット、フルートの四本のスタンドを使って、楽器をとっかえひっかえ吹くのは、ビッグバンドでは決して珍しい光景ではありません。
また立って吹く(立奏と言います。座って吹くのは座奏だそうです)ことの多い、コンボジャズやフュージョン系のプレーヤーも最近はサックス・スタンドを使われる方が増えてきたようです。
それ以外の方々は、「スタンド?そんなもの要るの?」、と椅子の上に置いたり、演奏が終わっても肌身離さず膝の上に置いておく方が多いですかね。
ジャズクラブでピアノの上にサックスを置いているプレーヤーを良く見かけますが、一見それっぽくて格好良いとは思いますが、私はそれをハラハラしながら見ています。ピアノの表面はツルツルですし、サックスのネックがピアノの上からはみ出したりしています。それに誰かが腕でも引っ掛けたら…。想像しただけで失神しそうです。
サックス・スタンドは最近でこそメジャーな存在になってきましたが、かつては、「荷物が重くなる」、とか「椅子や床に置けば良いじゃん」、「スタンドなんて楽器屋のショーウィンドウで使うものでしょ」などと、その重要性は注目されていませんでした。しかし最近では超軽量なものや、小さく折りたためることの出来るスタンド等の登場で、サックス演奏には欠かせない小物としての地位を築き上げてきています。(ま、そんな大袈裟な事件では無いですが)
スタンドの一番の利点は、サックス等の楽器を「置く」と「取る」ときの迅速性です。
一曲の中で目まぐるしく楽器の持ち替えをしなくてはならないビッグバンドのプレーヤーにとっては必需品です。4小節の間にフルートからサックスに楽器を持ち替えるには、スタンドは無くてはならないものです。
また演奏していないとき、サックスを体から離しておけるのも体力の温存に有効です。
そしてもうひとつの大きな利点は、「サックスを正しい形で安全に置ける」ということです。サックスのデリケートな部分に負担を与えずに、床にしっかりと立った状態を保てるのがスタンドです。誤って踏まれることもありませんし、椅子から転げ落ちることもありません。
私は練習用とステージ用で二種類のスタンドを使い分けています。練習用には軽くて持ち運びに苦労しないコンパクトなもの、そしてステージ用には重めでゴツい、しっかりしたスタンドを使います。
練習用スタンドは単に自分の便利さだけのものですが、ステージ用スタンドは、ステージが暗いとき、またステージ撤収のときに、他のスタッフや関係者に多少引っ掛けられても決して倒れないような、頑丈なものであることが重要だからです。
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