サックス 練習・レッスン

先達の教え3:譜面は見るな。覚えないと身にならない


ブラスバンドの方々には常識の「暗譜(譜面を覚えて、見なくても吹けるようにすること)」でも、ビッグバンドやジャズコンボには苦手な方も沢山いるそうです。アメリカの有名な教則本シリーズのなかにも、「どうやって曲を覚えるか?」なんてテーマの本があるくらいです。
世界中の人が、曲を覚えるのに苦労しているのでしょう。今回はどうして曲を、譜面を覚えることが重要なのか、という理由をお話しましょう。
ビッグバンドの方々で暗譜が必要な理由の第一は…。ビッグバンド経験の長い方は絶対ご存知だと思います。っていうか経験からそうしてると思います。理由は、「いつ譜面が見えなくなるか分からない」からです。
パーティー会場の演奏では、演出のために突然照明が消されることは日常茶飯事です。驚かすための演出では、真っ暗な中で音楽が始まり、どこかにスポットライトが当たって主役登場。そんな演出も珍しくありません。また会場が停電することもあります。ビッグバンドで停電で演奏できないのは…。エレキギターとエレキベースくらいですね。きっとバンドは停電でも演奏は続けるでしょう。
またもうひとつの理由は野外演奏です。ビッグバンドが野外で演奏することは決して珍しいことではありません。屋根付きステージもあるだろうし、完全屋外、路上なんてのもあるでしょう。このような場合、ビッグバンドのメンバーは、「洗濯ばさみ」をしこたま持参します。風で楽譜が飛ばされないようにするためです。
それでも楽譜を飛ばしてしまう強風もありますし、譜面台が吹き飛ぶ場合もありますね。とにかくビッグバンドの譜面はいつ見えなくなるとも限りません。出来るだけ暗譜しましょう。
コンボジャズの場合は別の理由があります。まず譜面を見ながら吹くのが、そもそも「格好良くない」です。最近ではライブハウスの演奏でも譜面台を置いて楽譜を見ながら演奏するコンボも少なくありませんが、昔は「譜面を見ない」のが常識でした。また、アマチュアでもメロディの暗譜は重要です。
あたまの中にメロディとコード進行の記憶をしっかりと定着させることで、メロディフェイクやアドリブがとても簡単に、しっかりしたものにすることができます。メロ譜でもコード譜でも、いつまでも譜面を見ていると上達の妨げになりますよ!
*写真は全てflickrから掲載しています。
とにかく芯の太さとバズの効きは期待どおりすごいという印象でしたが、高音の伸びも予想以上に良かったので感激してます。
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