ジャズの場合、ビートは2拍4拍に来ます。「うっ、アン、うっ、アン」と乗って、手拍子も偶数拍で取りますね。ビッグバンドでコンサートマスターやドラマーがカウントを出すときも、2拍4拍で指やスティックを鳴らします。
演歌は1拍3拍の奇数がアクセントですので、ジャズのライブで演歌乗りをすると浮いてしまいます。が、しかぁし。これにこだわりすぎると、曲の途中で小節がずれてしまうことが少なくありません。ゆったりとしたテンポのスローな曲では2拍4拍のアクセントは重要ですが、テンポの速い曲では1拍3拍でカウントを取るほうが無難です。演奏者はよく足でビートを取りますが、これを1拍3拍でおこない、「奇数拍で足を踏む」ということです。
実際にスイングの帝王、カウントベイシーオーケストラのメンバーも、速い曲では奇数拍で足を踏んでいます。この目で見ました。アマチュアビッグバンドの多くの指導者が、「ドラムのハイハットの音でビートを感じてください。」、と言います。ジャズのドラマーは4ビートでは2拍4拍でハイハットシンバルのペダルを踏みますので、この音を聴きなさい、ということです。
これは間違いではありませんが、正解でもありません。ビートはハイハットを聴いて感じる必要はありますが、拍と小節のカウントは1拍3拍でおこなわないと、ほとんどのばあいズレが生じます。
体はビートを感じ、頭ではカウントをしないと演奏は成立しません。しかし先ほど例に挙げた「カウントベイシーオーケストラ」は、ある曲をステージに掛けるまでには100回以上練習を繰り返し、総てのメンバーがビートやらカウントやらからは超越し、体の中から音楽を作り出していたとも言われています。
「テンポキープは1,3で」、と言われても追いつけない馬鹿速い曲もあります。そういう場合は、「テンポキープは小節の頭で」、とか、「テンポ修正はフレーズの頭で」、などというもっとアバウトな格言もあります。小節の頭で遅れてはいけないという意味であったり、ひとかたまりのフレーズの終わった後にテンポが崩れやすいので、次のフレーズの始まりで遅れを修正しろ、などという意味なのですが、これらは「誤魔化し方」の格言以外の何者でもありません。
*写真は全てflickrから掲載しています。
音がやわらかくなった上に、息が自然に入り、すごく楽に鳴らせるようになったので驚きでした。
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