サックスを吹いているプレーヤー同士では、楽器を自慢しあったり、マウスピースを吹かせてもらったり、という「楽器の交流」ってのも珍しくありません。
でも、意外とどのへんまでがマナーの範囲であり、どのへんから「やり過ぎ」になるかは人それぞれの考え方があるようです。今日はそのあたりの、サックス吹き同士のマナーを考えて見ましょう。
サックスは直接口に触れる楽器です。ですので、基本的に「間接キッス」になるようなことは皆さん喜びはしないようですね。借りて吹く側が構わなくても、貸し手が躊躇する場合もありますよね。
例えばあなたが、「君の楽器、珍しいね。ちょっと吹かせてもらって良い?」、というお願いをし、「ああ、良いよ」、という返事をもらったら、基本、マウスピースは自分のものうを使用しましょう。
口に直接触れるものですし、サックスを試奏するには、自分のマウスピースのセッティングで試奏するのが一番です。ただし借りたサックスのネックコルクはあなたのマウスピース用に調整はされていませんので、ゆるゆるの場合は紙などを挟み、また、きつい場合は無理に奥までマウスピースを差し込まないよう注意しましょう。
ネックコルクが太く、あなたのマウスピースがほとんど入らない場合は、サックスとしてほとんど機能しませんので試奏は諦めましょう。まったく音が出ない場合もあります。
ここで、親切な友人が、「ぼくのマウスピースを使っても良いよ。」と言ってくれるかもしれません。その場合は友人のマウスピースからリードを外し、自分のリードを着けましょう。
マウスピースもハンカチやティッシュで良く拭きましょう。もちろん自分が吹き終わって相手に返す時もですよ。ここで注意したいのは他人のマウスピースの扱い方です。マウスピースはプレーヤーにとっては「宝」です。ゴシゴシ擦らないよう、またティップの先端に障らぬように気をつけましょう。
こういったシーン用に楽器ケースの中に濡れティッシュ等を入れておくのも良いですね。貸すほうも借りるほうも、お互いを尊重し、気を使いましょう。
楽器そのものの扱いも、借り物の場合は特に気をつけたいところです。まず自分のベルトのバックルでサックスに傷を付けないようにしましょう。バックルを左にぎゅっとずらしておくとサックスに触りません。また持つときも「両手」でしっかりと持ちましょう。借りたサックスを落として壊したらシャレになりません。
マウスピースを指すときはしっかりとネックを持って、ネックに不要な力を掛けないようにしましょう。またストラップの金属フックを、ストラップリング周辺にガチャガチャと当てるのもご法度です。とにかく人のサックスですから、神経を使って扱いましょう。
*写真は全てflickrから掲載しています。
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(AIZEN SO テナーサックスマウスピースご購入 小野俊雄様 のお声)
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