クラッシックではサックス・アンサンブルはソプラノ、アルト、テナー、バリトンの定番四重奏に始まり、色々な組み合わせがあります。しかしジャズでは意外に「サックスの組み合わせ」には保守的な嗜好があるような気がします。
アルト、テナーx2、バリトンの組み合わせでのジャズサックス・アンサンブルである「サキソフォビア」は、既に定着した地位を確立した珍しいジャズジャンルのサックスの組み合わせでしょう。
また、ドラム、ピアノ、ベースのリズムセクションに、ビッグバンドのサックスセクションをまるまる組み合わせた、「メロー・サキソフォン・アンサンブル」も素晴らしいサックスのアンサンブルを聞かせてくれます。
しかし彼ら以外の「サックスのアンサンブル」を前面に押し出したジャズ系グループは多くありません。実はこれには、「なぁるほど!」という実に明確な理由があります。それは、「ジャズのソロ回しの原則」です。
小編成のジャズユニットでは必ず、「テーマ+各メロディ楽器のソロ回し+(掛け合い)+テーマ」という構成で一曲を演奏するのが定番です。プレーヤーの個性のぶつかり合いが醍醐味のひとつであるジャズの世界では、「ソロ回し」の平等性は暗黙の了解として成立しています。
で、例えばアルトサックス3本のフロント(メロディをリードする楽器)にしたグループがあるとします。メロディは3管アレンジで素敵に「ハモる」ことでしょう。そして各人のソロ。アルトサックスのソロが三人分続きます。
飽きますよね。いかに各人が個性豊かなプレーヤーでも、同じ楽器のサウンドが人が替わっても延々続いたら…。
これが「サックス・アンサンブル」がジャズの世界では稀である理由です。という訳で、本タイトルである「サックスデュオの相性は?」という質問の答えとしては、「飽きないためには、違うサックス」と答えざるを得ません。
アルト&テナー、ソプラノ&アルト、テナー&バリトン等がハーモニーの音域を考えるとお勧めでしょう。 が、しかし、しかし…。今まで話したのは「古典的なジャズの考え方」です。ジャズはいつでも先進的な挑戦を続けてきた音楽です。
ソロを全員で廻さないバンドも沢山出てきました。アドリブを一斉に合奏するスタイルも確立してきています。ジャズはなんでもあり、だと思います。
*写真は全てflickrから掲載しています。
今までの時間を返してくれ!!!!なんてものを作ってくれたんだ!!!!って思いました。なぜならこれまで膨大な時間とお金を掛けてコレクションした所有のビンテージマウスピースのどれよりも心地よく、息が音に変わる快感を感じられたからです。
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