サックスは理論的に不完全な楽器です。発明者、アドルフ・サックスは操作性、サウンド、音程、音質の均一性等、楽器の必要条件に対し、「良い塩梅」というバランス感覚と落とし所を決めることでサックスという楽器を生み出しました。
ゆえにサックスは「簡単だけど難しい楽器」として、多くの奏者に楽しまれ、そして苦労を強いています。そのような性格のサックスゆえに、「亜流」も多く輩出しました。一般的なソプラノ、アルト、テナー、バリトン。ま、ちょっと珍しいソプラニーノやソプリロ、バスやコントラバスを出しても、それらに属さない、歴史の中に埋もれたサックスが数多く存在します。「あんなもん」や「こんなもん」を紹介しましょう。
レアサックスの代表は「曲がりを変えたもの」でしょう。真っ直ぐなストレート・アルトサックスは最近楽器屋さんで見る場合がありますが、ストレート・テナーサックスは吹いたことがある人は少ないでしょう。ローランド・カークがアルバムで使用していますが、ジャケット写真ではベルを奥さんが支えてるような気がします。
ソプラノサックスのベルを90度曲げた感じの「サクセロ」というのもあります。ベルの角度が違うだけでソプラノとはまったく違うサウンドが出ます。
変わった材質のサックスもあります。チャーリーパーカーが吹いていたことで有名なグラフトン社のプラスチック製アルトサックスがありました。第二次大戦時の金属不足が理由といわれていますが、プラスチックとはいえ実際にはアクリル製なのでめっちゃ重いサックスになっています。
コーン・ノ・サックス(Conn-O-Sax)というソプラノサックスのベル部が丸いボール状になったサックスもあります。長さはストレートアルト程で、サウンドはイングリッシュホルンに似た音がするようです。そうそう、カーブドのソプラニーノサックスもYou-Tubeで見たことがあります。もの凄くフィンガリングが大変そうでした。
キーを替えたサックスも多いです。「Cメロデイーサックス」というキーがCのサックスは、バーやクラブでの初見譜面の演奏のためとして、テナーサックス・タイプ、アルトサックス・タイプの2種が一時期人気があったようですが、音のつながりや音程の悪さで結局主流には成り得ませんでした。
独特の甘いサウンドを持っているので、ビンテージ市場の中では結構人気があるようです。キーボタンの無い、「スライド・サックス」というものもあったようです。文字通り、管体の長さを変えて音の高低をコントロールします。意外と音楽的なサウンドです。
ソプラノサックスを二本並べてくっつけてしまった、「Aulochrome(アウロクローム)」という楽器をフランソワ・ルイ社が発表しています。二本の管があるので二つの音が和音で出せるそうです。ジャズサックス奏者、ジョー・ロバーノがライブで吹いています。ちょっと前の日本でのライブでも使用したそうです。
特に高域が伸びやかで、吹いていて本当に気持ちよく鳴ります。もし次にマウスピースを買うとしても、迷わずAIZEN を選ぶでしょう。
(AIZEN SO テナーサックスマウスピースご購入 栗原秀行様 のお声)
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