サックス 練習・レッスン

サックス名演、温故知新


「これぞ!というサックスの名演は何ですか?」、とよく聞かれます。やはり名演を聴いてそれを目指すというのは、楽器を演奏する者としては決して間違った方法ではありません。でも、結構困る質問ではあります。だって音楽は本当に個人個人、それぞれの好みが「正」であり、絶対的に良いものというのはそう簡単に言い切れません。
となるとまるっきり私の趣味で「これぞ名演!」と言い切っても良いような気がしますが、それも少しは気が引けます(笑。今日は「歴史に残る」また「多くの人の記憶に残る」サックスの演奏を、多少客観的に紹介させてください。
まずは…サム・テイラー(1916-1990)でしょう。ジョン・コルトレーンやチャーリー・パーカーを期待していた方々はかなりスッコケタでしょう。なんせ「ムードテナーの帝王」ですからね。60年代から70年代にかけて日本の歌謡曲、演歌、ポピュラー、民謡、等々、かたっぱしからテナーサックスで「エロく吹きまくって」、人気を博しました。代表作には「ハーレムノクターン」があります。
ムードテナー、というくらいなのでサックス奏者としての評価は低いですが、今、当時の演奏を聞き直してみると、ジャズの基本テクニックをしっかり押さえたメロディフェイク、音程の良さ、卓越したサックスのサウンドコントロール等、すばらしいサックスプレーヤーです。
なにせ30年ほど前には「テナーサックス=サム・テイラー」、だったんですから。一度機会があったら聴いてみて下さい。
次はケニーG。ソプラノサックスの第一人者です。ソプラノをある意味で「ソロ楽器」として確立したのはケニーGではないでしょうか。1994年には “Forever In Love” でグラミー賞インストゥルメンタル部門の最優秀作曲賞を受賞しています。また1999年には「累計アルバム売上枚数の最も多いジャズ・アーティスト」としてギネスブックにも掲載されているそうです。ソプラノ奏者には必聴のプレーヤーです。
ジャズ・アルトといったら「チャーリー・パーカー」ですね。ジャズの現在の形を創り上げた偉人です。パーカーファンには反対されると思いますが、どのアルバムも名園ばかりですので、沢山出ているベスト版を入手して聴くのも良いでしょう。
コルトレーンもしかりです。ジョン・コルトレーンのファンである私は、彼の総てのアルバムのサウンド、作品としての主張、コルトレーンの考えていたこと等、みんな異なると思いますが、断面を捕らえるよりは「ベスト版」も良いでしょう。ただ、コルトレーンは意外とベスト版は少ないので、コルトレーン信者にどれがお勧めか聞いてみましょう。
わ、やっぱりこういうネタはすぐ文章量が増えてしまいますね。では、続きはまた今度にでも。
いい音が素直に出るマウスピースです。 全音域で弱点なし、に感じます。持っていて絶対損はしない、(というか持っていないと損かも)手放せないマウスピースです。これからの演奏ライフが楽しみです。
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