サックスは「ド」の運指で音を出しても、本当の「ド」の音は出ません。ソプラノとテナーは「シ♭」、アルトとバリトンは「ミ♭」の音が出ます。フルートを除いてほとんどの管楽器はこのように「キー」を持った「移調楽器」です。これは楽譜が♭系のF、B♭、E♭、A♭の調がクラシックの音楽に多く用いられ、それを良い響きで演奏するためにこのような楽器のキーで設計されたと言われています。
これに反して、弦楽器は開放弦がE、A、D、G等の♯系の調の音なので、「美味しい響き」の部分が異なります。それによってオーケストラによる交響曲では管楽器とストリングスがお互いの長所をぶつけ合い、共同し合って素晴らしいハーモニーを生み出します。ま、クラシックの世界では管と弦は仲良くしているのですが、ポピュラーの世界では様子が違います。
ロックやポップスの多くが「ギター」を主役に作曲されているため、E、A、D、G等の♯系の調の曲が大多数を占めています。そういう調の曲をテナーサックスで吹く場合は、譜面にシャープが二つ、アルトサックスでは三つ増えることになります。普通のハ長調の曲が、B♭の楽器では♯二つの二長調に、E♭の楽器では♯三つのイ長調になります。いきなり♯が5個ほど着いて譜面を渡されると、かなり頭に来ます。
「サックスと音階の関係」と称して冒頭から脱線してるようですが、そうでもないんです。アルトサックスを始めたばかりのあなたが練習している、「ド、レ、ミ…」は実は「ミ♭、ファ、ソ…」なのです。
そしてそれでは世の中のハ長調の曲は吹けない(ちょっと、言い過ぎ?)のです。絶対音階を持つ管楽器奏者は指のドレミと実音のドレミを一緒に考えて即時に翻訳しているそうです。ジャズサックスの指導者のなかには、「実音で指使いを覚えなさい」と指導しちゃう方も居るそうです。今回お話したいのは、サックス奏者が、この「音階」とどう付き合っていくかについてです。
アメリカのジャズの管楽器指導者は、「まず12個のメジャースケールと12個のマイナースケールを何も考えずに吹けるように成りなさい。」と言います。これはどんな調の曲でも吹けるようになるため、というだけでなく、曲のコードの進行・変化をスケールの移動で表現するためです。非常に大事な基礎ですが正直大変です。
例えばF♯メジャースケールの楽譜には♯が6個着いてます。もう気絶しそうですよね。というところで、あなたがジャズサックス奏者の初心者であれば、せめて♭と♯が二つづつのD、G、C、F、B♭の五個の音階だけでも練習して早めに克服しておきましょう。これで曲を吹くことや、アドリブソロをとる場合に、モノ凄く役に立つ財産になることは間違いありません。
よく考えられて作られ、ハンドメイドでしっかりと仕上げてある、ということを信用して、また返品できる、ということが垣根を下げました。作りが非常に丁寧だと思いました。
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