サックス 本体

サックスの大事な部品、ネジの話し(その2)


この間のネジの話は「ライアースクリュー」あたりで終わってしまいました。サックスの先はまだ長いです。
どんどん手繰っていきましょう。
二回目の最初は「ピボットスクリュー」で始めましょう。
 「ピボットスクリュー」とは、サックスで一番多いネジで、キーカップを動かす「シャフト」と、それを両端で支える台座から生えた「ポスト」をつなぐためのネジです。シャフトは軽やかに回転運動をしなくてはなりませんので、ピボットスクリューはポストにはねじ込まれていますが、シャフトに対しては円錐形の先端で触って支えているだけです。
 
 ですのでほとんど緩むことはありませんが、長年使っているとだんだんと緩んでくることがあります。また不用意に締め過ぎるとシャフトとの回転が「渋く」なるので注意してください。ある日練習していたらパームキーのシャフトが「がこん」と外れた、っていうのはこのシャフトのピボットスクリューの緩みが原因です。たまに緩みを確認するくらいの気は使うほうが良いでしょう。
 
 次は「ベル支柱の接続ネジ」です。ベルと本体管は通常、円状の金具をブリッジとして、3本のネジで繋がれ補強されています。この「ベル支柱」の形状や接続の仕方は各サックスメーカーで独特のノウハウがあり、そのサックスの音質や響きに関係しています。
 
 そして最近はここに使う「ネジのカスタムセット」が発売されており、音質改善アクセサリーとして人気があるようです。この部分のネジを替えると、サックス全体の響きに影響がでるようです。U字管と本体をつなぐネジもあります。接続リングを締め付けるネジですが、これはリペアマンさんがU字管を本体から外すときに緩めるネジです。余計な手出しは止めておきましょう(笑。
 
 大きなカップを守っている、「キーガード」に着いている十字のスリットが入っている大きなネジがあります。このネジは、「触るな危険!」です。
 
 このネジの先端にはフェルトが着いており、その先のカップの開き具合を調整するためのネジです。このネジを廻すとカップの開きの大きさが変わり、その音孔の前後の音程が替わります。下手にいじると、楽器全体の音程がぐしゃぐしゃになりますので、絶対に触らないでくださいね。
唇に余計なの力が入らないからでしょうか、リードミスがありません。おかげで、音程も正確になった気がします。
(AIZEN LS テナーサックスマウスピースご購入 栗城稔様 のお声)
残り37名様 サマーキャンペーン開催中
夏のじめじめ湿気を乗り切るグッズをプレゼントします。
詳しくはこちら
サウンドと操作性を両立させるという、ミュージシャンの夢を実現!
AIZEN サックスはこちら
夢のヴィンテージ。アメセル スーパーバランスアクション5万4千番台 オリジナルラッカーはこちら

関連記事

  1. サックス 本体

    サックスがジャズのイメージが強いのは何故ですか?

    サックスというとジャズをイメージするのではないでしょうか。一般的に言…

  2. サックス 本体

    サックスにはどんな色があるの?

    サックス人口がどんどん増加している今、サックスのファッション性を気遣…

  3. サックス お手入れ

    サックスの熱対策

    気候が暑くなってくると、サックスの熱対策も考えねばなりません。いつも…

  4. サックス お手入れ

    サックスの臭い

    ヴィンテージサックスを所有するサックス奏者の中には、「サックスの臭…

  5. サックス 本体

    サックスのはんだ付け

    サックスがどのくらいの数の部品から出来ているかご存知ですか?一般的な…

  6. サックス 本体

    サックスのブランド

    あなたのサックスは、どのブランドのサックスですか?サックスのブランドは…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
PAGE TOP