「お風呂に入ったら、耳の裏側もしっかり洗いなさい。」てのは、お母さんによく言われた言葉ですね。なかなか耳の裏側は洗うのを忘れてしまいがちです。
サックスの体、いや管体もお手入れのときに掃除をし忘れがちな箇所がいくつかあります。その場所とお手入れの方法をご紹介しましょう。
標準のお手入れをスワブを通しての管体の水分除去と、パッド吸水ペーパーによるパッドの水分の吸収としましょう。次にやって欲しいのは、トーンホールのエッジの内側の水分と汚れのお掃除です。
カイルベルスやカドソンの902系、ヴィンテージ・コーン等、ロールドトーンホールというトーンホールのパッドに当たる部分が内側に曲がっている仕様のものは、トーンホールエッジの内側に水分が溜まりがちです。これらの機種のサックスのオーナーさん達の中には、楽器を吹く度に綿棒などでエッジの内側を拭いて、水分を除去している方々が数多く見られます。
この部分はたとえロールドトーンホールでないサックスでも、スワブや吸水ペーパーでは水分を取りにくいところですので、毎回とは言いませんが、たまには綿棒で掃除してください。水分がホコリをまとめますので、月イチや半年に一回などの頻度で、トーンホール内側エッジの綿棒による掃除をおこなうと、黒い汚れが取れるはずです。この汚れはパッドを劣化させたり、密閉度を低下させる場合がありますので、気がついたとき、時間があるときにやっておくことをお勧めします。
このとき、パッドを傷つけたり、カップを無理に押し広げたりしないよう注意してください。せっかくの掃除が調整を狂わす原因になってしまいますので、無理はご法度です。綿棒が入らないようなカップの開きが小さいトーンホールでは、掃除用モール(ケバケバの着いた針金)等が役立ちます。でも細かい仕事なので無理は禁物です。
次はシャフトとポストの接点のホコリ取りです。ご自分のサックスをよ~く見てみてください。キーを支えるシャフトとその軸受けであるポストの接点に黒いネバついたホコリが溜まっていませんか?この稼動部には製造時、調整時にグリスやオイルが塗布されますので、使用して動かすたびにジワジワオイルが染み出てきて、それがホコリで黒くなります。ほおっておくとそのホコリが稼動部をすり減らす原因になります。こいつも綿棒や掃除用モールでたまに掃除してください。
いつもの感じでスケール練習を始めると、「ズドーン」と響く音の束の太さと、思わずうなりたくなるような音の渋みを感じました。
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