「レゾネーター」とか「ブースター」という言葉を聞いたことがありますか?
これらはパッドの中心に着けられた音を反射する「反射板」のことです。サックスのカップを覗き込んで、パッド(タンポ)を見てみてください。中心に着いている円盤がこのレゾネーターです。サックスはベルからのみ音が出るのではなく、各々のトーンホールからも音が外に出てきます。
この音を効率良く楽器の外に出すために着けられているのがレゾネーターです。レゾネーターは「共鳴板」、ブースターは「増幅器」という意味になりますが、日本では両方の呼び方が混在しているようです。
レゾネーターの材質は一般的にプラスチックか金属のどちらかです。どのメーカーがどちらを採用しているかを解説するのは難しく、モデルによってプラスチック・ブースターかメタルレゾネーターかを使い分けているようです。
全般的にプラスチックレゾネーターのほうが柔らかいサウンドになり、またメタルは明るめの音になります。現行のヤマハ製サックスのラインナップはほとんどメタルレゾネーターのパッドですが、82Z等ジャズを意識したモデルではプラスチック・レゾネーターです。
セルマーの場合も通常モデルのシリーズII、セリエIIIはメタル・レゾネーターですが、マークVIの復刻版として登場したReference 36や54ではプラスチック・レゾネーターを復刻させました(現在の各モデルはメタル・レゾネーターのものもあるようです)。
ビンテージサックスの名器、セルマーマークVIはプラスチック・レゾネーターです。試しに全パッドをメタルレゾネーターに交換したら、もの凄い明るい音のマークVIになった、という友人が言っていました。両者とも長所短所、独特のサウンドがありますので、どちらが良いとは一概に言えません。ただ、一本のサックスの中では混ぜることは危険です。音のつながりがでたらめになってしまいます。
普通のレゾネーターはパッドの径の半分ほどの大きさで、なだらかな凸の曲面ですが、ビンテージのCONNでは非常に小さい径のレゾネーターが着いた特殊な「Res-O Pad(レゾ・パッド)」というパッドが使われています。また菊の紋章のように放射状に波型のついたレゾネーターや、完全にフラットな平面のレゾネーターを備えた特殊なパッドも開発・市販されています。
ほとんどの場合、サックスのパッド交換は痛んだパッドのみをおこないます。そうして徐々に新しいパッドに替わっていくので、そのサックスの元々のレゾネーター、パッドの種類が踏襲されます。なので、レゾネーターのことを意識しているサックスプレーヤーが少ないわけです。
もしセルマーのセリエIIIを買うときに、「これ、全部プラ・レゾネーターのパッドに替えて!」と言ったら、楽器の値段プラス6万から10万円となるでしょう。もし、あなたが今のサックスのサウンドにとても悩んでおり、それがイライラの原因になっており、お財布に6万円から10万円くらい不要なお金があり、失敗を恐れない性格だったとしたら、パッドを全部交換することも、価値ある冒険のひとつだと思います。(笑
音色や吹奏感も大満足です。イメージ通りの音が鳴っています。
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