録音やステージでのマイクの種類の選び方、配置、バランスの調整等のことを「マイキング」と言います。今日は、サックスのマイキングの話です。
塩素系漂白剤などには、「混ぜるな危険!」と大きく書いてありますが、ステージのサックス・プレーヤー用のマイクには、同じくらい目立つように、「突っ込むな、危険!」と書くべきだ、と知り合いのPAエンジニア(コンサートステージの音響担当)が半分怒って言っていました。
多くのアマチュア・サックスプレーヤーが、マイクをベルの中に突っ込むような位置でサックスを構えて演奏し、ステージの音を台無しにしてしまうのだそうです。結論から先に言うと、サックスの音を拾うマイクのベストポジションは、ベル(朝顔)から15センチほど離れた、しかもマイクの中心がベルの上端を狙っている位置です。(もちろんミキサーの音量調整次第で距離は変わります。)
トランペットにしても、トロンボーンにしても、サックスにしても、ベルは音の出るところだからあんな格好をしています。だからそこのまん前にマイクを置くのは間違えでは無いような気がしますよね。
トランペットとトロンボーンはその通りでOKです。しかしサックスはちょいと事情が違います。その理由は管体に沢山開いた「穴」にあります。サックスは最低音B♭を吹いたときと、真ん中のGを吹いたときでは音の出る場所が違うんです。
トーンホールを全部塞いだB♭では、もちろん音のほとんどがベルから出てきます。でもGのときにはベルばかりでなく、開いたままのいくつものトーンホールからも音が出てきます。要は、サックスは吹く音によって出てくる場所が違うのです。
なのでサックスの音をきれいにマイクで拾おうとしたら、ベルの前に一本、そして左手小指のあたりを狙ったもう一本が必要です。このような音の出方をするサックスですので、マイクをベルの中に入れてしまったら、バランスの良いサックスの音が取れないばかりか、ベルの中で反響した余計な音までマイクで拾うことになってしまうのです。絶対にマイクはベルの中に入れないでくださいね。
今流行の管楽器用マイクをサックスに使う場合は、アームクリップはベルの下側に着け、マイクはベルの上端から中心にかけての部分に向けるのが基本形です。多くのプロサックスプレーヤーがそうしていますので確認してみてください。マイクを上手く使いこなすのも、楽器のテクニックと同じくらい重要です。
息が何のストレスもなくスーッと入っていき、今まで悩んでいた詰まり感や強く吹きこんだ時のピッチのぶら下がりも全く無くて、とても気持ちの良い吹奏感でした。
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