かつてはデカくて重い箱ケースだけだったサックスも、今ではすばらしいケースが星の数ほど出回っています。極限まで小さくなったパックケース、軽くて丈夫な新素材を使ったウルトラライトケース、また収納力たっぷりな箱ケースでも、リュック/手提げ/ショルダーのスリーウェイになっているものなど、魅力的な高機能ケースが沢山あります。そんな「究極」と思えるケース達だって、まだまだ「パーソナライズ」の余地はあります。改造マニア、集合!
サブウェイ・ハンドルという名前をご存知でしょうか。どのケースメーカーが初めに使ったのかは定かではありませんが、今ではケースの「機能」のうちの重要なひとつになっています。サブウェイ・ハンドルとは「縦にケースを床置きしたとき、ケースが倒れないように上から引っ張るハンドル」です。ケースを縦型に持ち歩くための取っ手とは違います。混雑した電車などでは、サックスを横に置いたり、持ったりするのは困難です。背負ったりしたら迷惑千万でしょう。細長いケースを縦に床に置くのが一番邪魔にならない持ち方ですが、サックスケースの「頭」を支えていないとケースは倒れてしまいます。自分の手を下に下げた状態で、サックスケースを支えられる取っ手やひもがあれば便利です。それがサブウェイ・ハンドルです。ケースと楽器の重量全体を支える必要はありません。「倒れないように支える」だけで良いのです。手作りカバンの材料ショップでリング状の「取っ手」を買って来て、自分のサックスケースのどこかに取り付け、自分の身長にピッタリなサブウェイ・ハンドルを付けましょう。カラビナや長さ調整可能なベルトも使うと便利です。取っ手はペットショップでも手に入ります。犬用のリードの取っ手が使い勝手が良いようです。サブウェイ・八ンドル、あるとかなり便利です。
長年使って、ハゲハゲになったケースの内側が気になっている方も多いようです。ほとんどのサックスケースの緩衝材(サックス本体を受け止めるケース内側)はウレタンかスポンジです。長年使用することでその被服の布が擦れて破けたり、サックスの錆が付着して汚れて来てしまいます。たっぷりとした大きさの合成シルク布などをケース内部に敷き詰め、端をケースシェルと緩衝材の隙間に詰め込んでしまいます。結構きれいに蘇ります。内装を上手く改造できなければ、「サックス袋」を作る、という手もあります。大きなバスタオルや、大きなポリッシングクロスでサックスを包み込む袋を作り、それに入れた状態でケースに収納します。袋にしなくても風呂敷のように包むのも有りですね。クッション性も向上し、湿気も防ぎ、楽器の傷も防げます。
カッコ良い改造でなくても、「こうなったら良いな」を実現すると、抜群に使い易くなったりします。特にケースはね…。
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