リードは見た目ではないですよ。
良いリードを見分けるにはどうしたら良いんですか?とよく聞かれます。
ファイリングカーブ(リードケーンの外側の皮が剥かれ、中身の繊維が見えている境界のU字型のカーブ)が左右均一であること。リードを蛍光灯など明るいものにかざし、透けてくる光にムラが無く左右均一なもの。リードの繊維部に黒いシミがあるもの、または無いもの。リードを後端から眺め、反りが無いこと。リード全体の繊維の太さが細かいこと。リードケーンの外皮に枯れた跡や傷が無いもの。などなど…。
これらの「リード選びのノウハウ」は全部ウソで、かつ全部ホントです。
これらの見た目の要素は確かにリードの質に影響を与えるものですが、これらの方法で選んだリードだけが「良く鳴る当たりリード」というわけではありません。「おいおい」と言いたくなるほどファイリングカーブが歪んでおり、反りまであるのに「激鳴り」のリードは沢山あります。
最初はダメダメリードだったものが、ちょいとヤスリでひと擦りしただけで、鳴り始めることもあります。また単純に2、3年楽器ケースに入れて放置しておいたら、知らないうちに鳴るようになっていた、なんてことも良くある話です。
友人のあるサックス・プレーヤーは、「リードは鳴るものではない、鳴るようにするものだ!」と言い切ります。彼は丁重な調整技術でどんなリードをも鳴るようにし、買ったリードはほとんど捨てたことは無いそうです。ま、彼はベ○ピの友人女性に、「う○○は出るものではなく、出すものだ!」と同じ口調で言ったそうですが…。
吹くまで分からないのがリードです。
これが唯一の「真実」です。そして鳴るリードは少ない息と簡単なコントロールで、大きくて澄んだ音を出すことができます。低音域から高音域までムラの無い均等な音質でなります。またジャズ奏者なら低音域でサウンドの粒の細かいサブトーンが出せることも良いリードの条件でしょう。
リードを買ったら、左に重い反応、右に軽い反応、上に明るいサウンド、下にもこもこサウンドと書いた、十字のチャート用紙を作り、箱の中のリード一枚一枚の印象をプロットし、最終的に右上にプロットした良いものを使う。というのが手法は様々ですが、多くのサックスプレーヤーがおこなっている「リード選び」のです。
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