サックスはいつも話しているように音程を取ることが難しい部類の楽器です。その構造上、演奏者は常に音程に気を使って、コントロールをし続けなければなりません。
音程のコントロールに一番適している練習が、半音階スケールの練習です。一オクターブの中には半音階が二つ必ず入っており、それでメジャースケールが成り立ちます。これらのスケール上の各音の「音価の差」が少しでも狂うと、そのスケールに違和感が発生します。
またサックスの全音域の中で音程の正確性の強弱が異なりますので、サックスでは「苦手なキー」も存在します。そんな理由から、半音階を性格にするサックスの練習はとても重要なのです。
半音階を意識した練習には二種類あります。ひとつはそのまんまの「半音階の上下」です。「半音の差」を意識しながら、サックスの全音域を上から下まで吹いていきます。ゆっくりと吹きながら、チューナーで音程を確認しながら一音一音吹いていくのも良いでしょう。
またフィンガリングの練習を兼ねて、出来るだけ速く指を動かして半音階の上下に挑戦するのも良いでしょう。サックスでは「グリッサンド・アップやグリッサンド・ダウン(音尾を半音階で上げたり、下げたりしながら音を消していく)」等のテクニックも必要とされますので、素早く半音階を吹けることは重要です。
またジャズのアドリブでは半音下降や半音上昇が結構な「決め技」になりますので、スケール下降・上昇だけでなく、4音フレーズや6音フレーズの半音下降・上昇の練習も力となるはずです。プロのアドリブもしっかり聞いていると、「苦しいときの半音頼み」って局面が、たまに出てくる場合があります。
さてもうひとつの「半音練習」は12種のメジャースケールの上昇下降練習です。ホントはメージャー12スケール、ナチュラルマイナー12スケール、ハーモニックマイナー12スケール、メロディックマイナー12スケールの全てを組み合わせて体に覚えさせることが必要ですが、あんまり欲をかいても良いことはありません。
せめて12キーのメジャースケールを吹けるように練習しましょう。
そしてこの練習で重要なのは、「12キー全てが違和感の無いスケールである」ことです。ドレミと呼ばれるメジャースケールは人間の感性の奥深くにまで浸透し、記憶されています。例えばF♯のメジャースケールで、「あれ?変なドレミ」と聞こえる場合は、どこかの音程のコントロールが上手くいっていないということです。12種類のスケールが、全て自然な「ドレミ」に聞こえるように練習してください。
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これが同じ SAX かと思う位、管体のバイブレーションがすごいです。低音部は太く、やわらかな音。中音から高音部は芯があって、はりがあり、輝くような音色です。
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