サックスは、「音楽を始める」のに非常に人気のある楽器ですが、最近は40代、50代のサックス入門者の方々が増えているそうです。「ギターじゃ誰でもやってるし、ピアノは基礎が要りそう。トランペットは音が大きいし、体力が要りそう。」、てな消去法でサックスを始めるようですが、理由は何にせよ、仲間が増えることは大歓迎です。でもその数だけ、「入門者の悩み」を抱えた「サックス奏者予備軍」が沢山いらっしゃいます。今日は、中高年のサックス入門仮想定番ストーリーを綴ってみました。参考になるかならないかは分かりませんが、まあ、「あるあるストーリー」として読んでみてください。
サックスを始めたい。楽器の経験はない。とはいえ家族や同僚の前で、カッコ良く演奏したい。年齢的にはやっぱジャズだな。楽器を買おう。安いのは5万円。高いのは、え?2百万?24回払いのローンで一か月3〜5千円が妥当だろう。一回の飲み代程度だ。だと8万から10万以上のものが買える。ローンなら払ってる間は挫折して止めてしまうことも無いだろう。あ、知ってるメーカーが買える。アルトかな、テナーかな?サックスはアルトサックスが原型らしい。値段も安く、軽くて持ち運びも便利だ。うん、ナベサダもMALTAもアルトだし、アルトを買おう。どうやったら吹けるようになるんだろう。レッスンかな。個人レッスンは一か月1万円を超える。うん、最初は高くてもマンツーマンで吹けるようにして貰おう。ある程度吹けるようになったら、グループレッスンや独学に移るのもありだろう。
スクールの発表会で、人前で初めて演奏した。興奮した。気持ちよかった。サックスを始めて本当に良かった。他の楽器の生徒さんから、バンドを組まないかと誘われた。みんな初心者なので気は楽だ。えーい、参加してしまえ。仲間と一緒に音楽をやるのはとても楽しい。お互いに初心者なりに知らないことを教え合える。ジャズの事も色々教えてもらった。しかしジャズはやはり難しいので、レパートリーの半分は昭和歌謡やポップスだ。でも、全員で音楽をやるのが楽しい。楽しいほうが良い演奏が出来ていると思う。個人練習とバンド練習の両立は大変だが、スタジオとカラオケボックスの併用でなんとかなっている。というか、休日が楽しくてしようがない。
バンドの成長がメンバーの成長だ。レパートリーもしっくり来るようになってきた。楽器の演奏そのものに加え、演奏する音楽のサウンドが気になってきた。楽器付属のマウスピースを使ってきたが、そろそろ替え時だろう。知り合いが勧めてくれたメイヤーの5番を買った。これに合わせてリードやリガチャーも選んだ。なんか、それっぽいサウンドになって来た気がする。来月にはベースのAさんの職場のパーティーで演奏することになっている。もうすぐ楽器のローンが終わるが、こんなにサックスにのめり込むとは思わなかった。家族には「やり過ぎじゃない?」と言われている。でも、…。楽しい!
どうですか?半分以上実話です。
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