サックス 練習・レッスン

アルトサックス&テナーサックスの簡単移調譜面作成テクニック


サックスはE♭とB♭の移調楽器です。C調の楽譜をそのまま吹くと、周りの楽器と違う音が出ちゃいます。サックス譜作成のための、簡単な移調譜作成方法をお教えしましょう。
移調とはキーを変えることです。テナーやソプラノのB♭楽器では記譜上で一音半上げ、アルトやバリトンのE♭楽器では同じく一音半下げることで楽譜が出来ます。そう聞いても、「意味、解んねぇよぉ!」、だと思います(私もそうでした)ので、方法だけを簡単に紹介します。
何も考える必要はありません。C調の楽譜と五線紙を用意したら、まず「調の決定」です。C調譜から、B♭譜用には♭を二つ、E♭譜用には♭を三つ消します。消す順番は、ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シの位置にあるフラットです。♭が無い場合は足りない分の♯を足します。足す順番は同じくファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シです。
例えばC譜が♭ひとつのFの楽譜なら、テナー(ソプラノ)では♯がファの位置に付く、Gのキーになります。アルト(バリトン)では♯が二つ、ファとドの位置に付くDのキーです。ト音記号と4/4等の拍子記号はそのままです。さて次はおたまじゃくしの位置ですね。
B♭楽器では全部の音符を線の一本分上に移動します。五線は「線とその間」、という場所からなっていますので、原譜で線の上なら、そのすぐ上の線間へ移動、線間なら上の線上へ移動です。
E♭楽器では下側へ線二本分、線上ならすぐ下の線上、線間ならすぐ下の線間へ移動です。全部を同じルールでずらすだけです。♯や♭、?などの臨時記号はそのまま付けて置いてください。書き換えが全部終わって、♯も♭も付いていない音に?が付いていたら、原譜を参照して、半音下げるのか上げるのかを確認して修正してください。これで「サックス譜」の完成です。
さて今までの説明は「時間的余裕があるときの準備」です。
ライブや練習当日に、C譜しかなかったら、さてどうしましょう。実は必殺の苦肉の策があります。オリジナルのC譜の上に、先ほど説明したルールで♭と♯を足し引き(鉛筆で書き換え)すればキーはOKです。さて音符の位置ですが、ここで必殺技があります。B♭楽器の場合、五線の上から二本の線を濃く鉛筆でなぞって、かつその上に三本の線を音符に合わせて濃く引きます。
あらら、これで「ド」が「レ」になっちゃいます。E♭楽器の場合はもっと簡単です。五線の上に一本線を足して、これを含めた五本の線を太くします。ほら、「ド」が「ラ」になっちゃいましたね。上級者はこれを頭の中でやってしまって、C譜で演奏をしてしまいます。記譜の音域によっては、この書き足しの方法ではやたら見難い譜面になってしまいますので、慣れれば「頭の中の移調譜」のほうが演奏しやすいかもしれません。
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