バンドでの演奏やアンサンブルで合奏している方には当たり前の知識ですが、個人で練習をしている方に意外と意識されていないのが、サックスは全て「移調楽器」であることです。
ソプラニーノ、アルトサックス、バリトンサックスはキーがE♭の移調楽器、ソプラノ、テナーサックス、バスサックス等はB♭の移調楽器で、前者で「ド」の音を出せば「実音のミ♭」、後者は「実音のシ♭」の音が楽器から出てきます。
フルートやピッコロはCキーの楽器ですが、クラリネットにはE♭、B♭、だけでなく、G、F、A等のキーの楽器も存在します。また金管楽器であるトランペットやホルン等にも各種のキーの楽器があります。
「なぜ移調楽器になったの?」、を話し始めると長くなるので、「作られた当時の目的に合わせた。」、と考えておいてください。当たらずとも遠からず、だと思います。簡単に言うと、サックスは♭系の調、FやB♭、E♭の曲において楽譜の臨時記号が少なくなります。吹くのが楽になるわけです。
各種の移調楽器をいくつか演奏する人は、楽器の「ドレミ」では無く、絶対音で運指を覚える人が少なくありません。特に「絶対音階」を持っている方は、「ドを吹いてもドの音が出ていない」ことが凄く気持ち悪くて、絶対音で指使いを覚えるそうです。
そういう方たちは、テナーサックスでは「レ」の運指をドとして覚え、「Dのメジャースケール」をCスケールとして覚えます。「楽譜のド」を「サックスのレ」で吹くわけです。
同じくアルトサックスでは「ラ」がドで、AのメジャースケールがCスケールとなります。この方法は皆がCキーの楽譜を共有している場合はOKなのですが、ビッグバンドやブラスバンドのように「移調楽譜」を配布される場合は困ります。これらの楽譜では「実音のド」をテナーサックスに吹かせたいときには、ちゃんと「レ」が楽譜に書いてあるわけです。あらら、さあ大変。です。
読んでいるかたの中には、「なんじゃい!ちんぷんかんぷんじゃい!」とお怒りになっているかたもいらっしゃると思いますが、「サックスでは「ド」の音を出してるつもりでも、実は出ていないんだよ!」、ってことだけは覚えておいてください。
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