サックス 演奏

サックスの教え方・教わり方

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サックスに限らず、音楽の演奏というものは、とにかく絶え間ない練習によって支えられていると思います。どんなに才能のある音楽家でも、技術の練習無くしては表現力の向上や維持は難しいはずです。我々のような「ど・アマチュア」は、もちろん練習有っての音楽です。出来ている事より、出来ていない事の方が多いのですから、練習でその課題を一つ一つ克服しなければなりません。より効率的で、より良いサックスの練習の方法を尋ねられることがあります。その答えになるかどうかはわかりませんが、サックスの教え方、教わり方について考えてみたいと思います。
 職業でサックスを教えているレッスンコーチの先生方に物申すことはありません。「サックスの教え方」を真摯に研究し、生徒の皆さんを正しく導いているはずです。ただ、「ブラスバンドの後輩を指導する先輩部員」や「ブラスバンド経験しかない新入生にアドバイスする、ビッグバンドの上級生」、また、そんな先輩達に指導を乞う方々には、聞いてほしい基本的なアドバイスが有ります。練習の「手段」と「目的」をしっかりと明確にしたうえで、教え、教えられて欲しいのです。これが、「効率の良い練習」の大きなポイントです。

 そもそも、楽器の練習は「良い音楽の演奏」という目的に対しての手段である、「楽器のコントロールの技術」を磨くことです。「腹式呼吸のマスター」は管楽器演奏に必要な、「適切な息の供給方法」という目的のための手段です。スケール練習は拍の中に適切に音を発生させるという目的ためのひとつの手段です。どんな練習や技術にも、その目的が必ずあります。それを考え、意識しながらの練習は、何も考えない場合の数百倍の効果があるはずです。一種類の練習の目的は必ずしも一つではありません。しかし、「今日はこれを目標にこの練習をしよう。」と考えるのが大切です。メトロノームを鳴らしながらスケールの練習をするとき、その練習の目的を決めることが必要です。「音と指の関係を感じる練習」なのか「8分音符の長さをバランス良く拍に埋める練習」なのか、はたまた「フレーズの中で音に強弱をつける、ダイナミックスのコントロールの練習」なのか、とかです。もちろん自分の練習の目的は自分で設定するのが一番です。しかし初心者や技術の向上途中の中級者には、他人からの目的の提示がとても役に立ちます。「これをすると、何が出来るようになるか」が提示されれば、自ずと練習も正しい方法でおこなわれます。
 後輩を指導する先輩は、練習の到着点、目的をしっかりと説明してあげてください。また、部活の先輩に教わる後輩は、「何のためにそうするのか」をしっかりと理解してください。絶対上達が早くなるはずです。
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