サックス ケース

ケースのあたりまえを疑う

*
最近のサックスのケースは本当に多様です。伝統的な箱型のケースでも、樹脂を使った驚くほど軽いものや、ジュラルミン等の金属素材で強度を上げ、空港での手荒い荷扱いでも中のサックスはビクともしないものもあります。布や革製のソフトケースも多種多様です。パック型とかコンツアー型と呼ばれる、サックスの外形にぴったりフィットした小型軽量なケースも人気です。ケースの内部も良く考えられており、パーツや小物類の収納性も高いモノが多いようです。しかし、ここで一言。便利な最新式のケースゆえに、「言われた通りの使い方」をしてませんか?サックスケースはサックス奏者の荷物のひとつです。もっと自分流に、便利に使えないでしょうか。

 皆さん、テナーサックスのケースにはテナーサックスを入れていると思います。でもこれは、そのケースが「テナーサックスのために設計された」だけなのではないでしょうか?便利ならば何を入れても良いのではないでしょうか。先日ネット上で、「テナーサックスのパックケースに、アルトサックスとクラリネットを収納している」写真を見かけました。いやあ、目からウロコですよね。また、私の友人のテナーサックス奏者は、3分割したフルートを丁寧にクロスで包み、テナーサックスのベルの内部に入れて運んでいます。パックケースなので、ベル内部から追い出されたネックは、別のカバンに入れています。サックスのベル内にはネック、マウスピース、スタンド、譜面等、あらゆるものが入れられます。楽器自身を傷付けなければ、かなり有効なスペースです。バリトンサックスのベル内は相当な収納力がありますね。収納力の高い箱型のケースなら、小物用のスペースに何でも入ってしまいます。テナーサックスの箱型ケースなら、フルート、クラリネット、ピッコロをそれぞれケースから出して、バラでクロスで包むことで、楽に全部収納出来てしまいます。ケースの収納力はアイデア次第でどうにでもなります。
 収納力の向上だけでなく、運び方も工夫で改善できます。リュックタイプではないサックスケースの周りをナイロンベルトで縛り、そこにストラップを付けて「リュック型に改造」した例も良く見かけます。こういう工夫で重要なのは、そのケースに取り付けられた「ストラップ固定金具」の位置や丈夫さです。ひとつの金具に想定以上の重さがかかると、金具がケースから外れてしまったりするので注意してください。固定ベルトやフックの強度も重要です。
——————————————————————————————–

『イー楽器のお得情報』

返品保証365日+ポイント2倍+豪華3大特典付き
⇒『夏得キャンペーン♪!』

レビューを書いてAIZENゲットのチャンス!
⇒『AIZENお客様の声キャンペーン!』

関連記事

  1. サックス お手入れ

    サックスのメカノイズ

    サックスという楽器はメカニズムの塊です。機械的な仕掛けが複雑に絡むこ…

  2. サックス 本体

    ソプラノサックスのこつ

    小さいがゆえに取り回しも良く、可愛い印象で人気の高いソプラノサックス…

  3. サックス 本体

    サックス解体新書:ベルステー

    サックスという楽器は、かなり複雑なメカニズムを持っています。一般的なア…

  4. サックス 本体

    サックスから音が出ないときの原因と対策

    ある日突然、自分のサックスから音が出なくなった。「あれ?あれ?」と…

  5. サックス ケース

    サックスケースの改造

    かつてはデカくて重い箱ケースだけだったサックスも、今ではすばらしいケ…

  6. サックス 本体

    サックス解体新書:パッド

    サックスという楽器は、かなり複雑なメカニズムを持っています。一般的なア…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
PAGE TOP